2007-11-03

イベントによるスクリプト起動プラグイン って…(4)

 前回(3)を書いてから半年以上経ってしまった…

 この記事はzippScriptを使用した会計のサブシステムをお客さんに納品したのをきっかけに書き始めたんですが、その後 FileMaker 9 の RC が出たりして SQL Server やら MySQL をいじってるうちに書くのがめんどくさくなっちゃって… と言い訳タラタラ。

 プラグインは実はあんまり使いたくはないんですが、このお客さんの要望もあり、どうしてもイベントによるスクリプト起動のプラグインが必要ということになり、予算をかけず、安定稼働して、FMアップグレード時にも迅速に互換情報やらアップグレードを提供してくれそうなって基準で(1)で挙げたような製品をチェックしました。

 最終的には、無料で、互換情報を比較的提供してくれそうなzippScriptを選択しました。 複数クライアントで10時間連続起動しても落ちずに安定して動作する、みたいなテストもやってるわけですが、やはりテスト環境と実運用環境(最大50クライアントが利用)では違うわけで、一抹の不安が… 

 つい先日、お客さんの担当者(経理)から「不気味なくらい順調に動いている云々」のメールを頂いて、一安心。開発元は FM9 の互換情報もいち早く出してるし、このプラグイン選択はまぁ正解だったのかなと思っています。 

2007-05-18

FlexSkype

Skype コンタクトを FileMaker で管理し発信するソフトウェア FlexSkype をリリースいたしました。
本ソフトウェアはフリーウェアですので、ご自由にお試しください。




本製品にユーザサポートはございませんが、何かお気づきの点やご意見等ございましたら、当ブログエントリの方までご投稿ください。

◇FlexSkype 情報ページ
http://www.tpc.jp/product/fskype/

2007-03-28

自作 vCard の Skype 取込で苦戦

Skype には vCard によるコンタクトの取り込み、および書き出しをする機能が搭載されています。

vCard とは、氏名、email アドレス、電話番号、住所情報などを登録しておく電子名刺のようなもので、記述規則は決められているものの、vCard を採用しているアプリケーション同士でデータ移行が可能になります。たとえば OutLook と Skype 間でコンタクト(ユーザ)の移行ができます。

さて、今回はこの vCard を自作して Skype に取り込むテストをやってみたのですが、これがなかなかうまくいきません。日本語情報が無視されて電話番号のみがコンタクトリストに登録されてしまいます。
ちなみに準備した vCard はこのようなものです。

BEGIN:VCARD
VERSION:3.0
N:+810000000000
X-SKYPE-PSTNNUMBER:+810000000000
X-SKYPE-DISPLAYNAME:漢字太郎
END:VCARD

これを拡張子 .vcf を付けて保存して、Skype より vCard 形式でコンタクトのインポートを実行します。
保存データ形式は最初は Shift-JIS で行いましたが、N:+810000000000 で示す番号がコンタクト名に出てきてしまいます。つまり漢字太郎は Skype には無視されてしまいました。
そこで保存データ形式を EUC や UTF-8 に変えて取り込みましたが結果は同じ。

泣く泣く Skype フォーラムの方に相談しました。すると、できたという方の返信があり、親切にも成功したファイルも添付されていました。試してみると確かに漢字太郎がコンタクトリストに表示されます。

結果、UTF-8 形式で BOM(Byte Order Mark) という先行データを取り除いた状態で vCard を保存すれば取り込める模様です。

次に、FileMaker から vCard データ書出を行った場合に、Skype に取り込めるかテストしてみましたが、フィールド索引を UTF-8(UTF-16 の誤りでした。申し訳ありません。訂正:2008/10/30) にはしたものの、やはり漢字太郎は無視されてしまいました。デフォルトのままでは BOM が付いているのかもしれませんが、こちらはもう少し調査してから追記していきたいと思います。

参考:
vCard
BOM

●2008/10/30 追加
FileMaker Pro 7 以降の xml を使った書出機能を使うことによって、vCard の書出はできる模様です。
参考:
FileMaker Business Tracker
http://www.filemaker.co.jp/solutions/fbt.html
当方の環境で試してみたところ、日本語が化けているので、こちらももうちょっと調査したいと思います。