2008-06-23

アンチウィルスソフト --- 果てしないセキュリティ

SonicWALL Total Security のようなUTM(統合脅威管理機器)をLAN⇔WAN間に設置すると、ファイアウォール、IPS、アンチウィルス・アンチスパイウェア、コンテンツフィルタリング、暗号化等の機能により、LAN⇔WAN間のすべての通信を管理・監視しネットワークセキュリティを向上させることができます。 では、UTMを配置すればセキュリティは確保できるのでしょうか? 残念ながらそうとは言えません。 ハードディスクのデータをUSBメモリにコピーして持ち出した、機密データを印刷して紛失した、ノートPCを紛失した、サーバ室に許可無く入室した等、セキュリティはシステム管理者だけの問題ではなく、社員など個々人のモラルの問題でもあり、あらゆるリスクを予め想定して対応するのは不可能と言っていでしょう。 

自宅の家の鍵を二重三重にし、窓ガラスも強化ガラスを入れ、セコムを頼み、家人が十分気をつけていたとしても、有能で悪意ある確信犯がいれば、その凶行を防ぐのは至難です。 セキュリティも同様です。 どこまでセキュリティに費用と労力をかけるか、実に悩ましいところですが、システム的にはやはりホスト(PCやサーバ)レベルでのウィルス等のマルウェア対策が必要と思います。 以前にも総論的に書きましたが、数十台を超えるPCのセキュリティを各ユーザのスキルとモラルに委ねるのは危険で、業務的にも効率的とは言えず、なるべく統合的、集中的なセキュリティ管理が望まれます。その統合集中的管理が可能なアンチウィルスソリューションの一つに Panda WebAdmin があります。

Panda WebAdmin のメリット

1. 比較的廉価
2. Windows 2000/2003 Server で利用可(但し、Vistaは未対応)
3. 動作が軽い --- 他のアプリケーションに悪影響を与えない、与えにくい
4. 管理PCからクライアント/サーバを統合集中管理
  • 管理PCから各PC/サーバへPanda WebAdminクライアントを(Push式)インストール
  • 各PC/サーバのウィルス感染状況を表示
  • 各PC/サーバのウィルス定義ファイルの更新状況を表示
  • 外出先のモバイルPCも管理可
【各PCのウィルス定義更新状況を表示するWebAdmin】

5.それなりのウィルス検出精度
6.システムに障害を及ぼす“トンデモ”アップデートがあまり無い

以上

2008-06-20

SonicWALL (3) ---ログ分析ツールViewPointインストールで泣く

前回書いたようにSonicWALLには通信を監視し、「問題あり」とみなした通信内容を警告メールとしてネットワーク管理者に送付することができます。 ただ、この警告メールが大量に届くため、管理者がこれを逐一読むのはまず無理です。 そこでSonicWALL Total Security には、ViewPoint というログ分析ツールが無料で付属してきます。 この ViewPoint ですが、ある一定の環境下は簡単にインストールできます。 しかし一定以外の環境では、多分、嵌ります。 一定以外の環境とは? 私が思うに SQL-Server インスタンスが複数動いている環境はマズイのではないかと。 

以前、 SQL-Server インスタンスが既に2つ存在するWindows 2003 に ViewPoint 4.0 をインストールしようとしたのですが、途中までいくとMSDE(Microsoft SQL-Server Desktop Engine、ViewPointのログ保存用データベース)へのログインの画面で認証に失敗し、続行できなくなりました。 表示されたエラーメッセージには、「後で\ViewPoint4\bin\postInstall.batを実行してインストールを続行できます」みたいなことが出ているので、インストールを一旦中断。 ただ、 その後に postInstall.bat を実行しても、全く同じ状況でMSDEの認証で弾かれてしまいます。 で、サポートに電話したのですが、「そのような事例はあるのですが、解決方法は記されていません」の一言。 「おい、おい、 それで終わりかい?」(心の声)
その時は忙しかったので、既存のSQL-ServerインスタンスがないXP機に ViewPoint 4.0 を入れてしまいました。 こちらは全く問題無くインストール終了。

で、最近改めて件のWindows 2003機へ ViewPoint のインストールをトライしてみました。 前回失敗したときにアンインストールをしたみたいだったので、インストーラの VPS_JP.exe を再度実行。 「もしや今度はすんなりと完了するのでは…」という儚い望みはあっさり裏切らせ、前回と同じメッセージ。 しかたんくインストーラを終了して、上記の postInstall.bat を実行してもやっぱり駄目。 ここまでは前回と同様なので、トラブルシュートする腹を決めました。 まず「サービス」を起動してSQL-Serverインスタンス(サーバ名\SNWL)が存在することを確認。 また、インストール時に指定したディレクトリにMSDEが存在することも確認。では、ViewPoint4\MSDE\Data\MSSQL$SNWL\Data\ 内に存在する 筈のViewPoint 用の.mdfと.ldfファイルは…と思って探しても無い。 あるのは、master/msdb/model/tempの4つのシステムファイルだけ。 SQL-Server Management Studio Express を起動して見ても、やはりこの4ファイル以外は無し。 先に成功したXP内のDataディレクトリには sgmsdb.mdf 他のViewPoint用ファイルがあるのに。
ここにきて、データベースのインストールに失敗していることが判明。 そこでググってみると、灯台下暗し「SonicWALL ViewPoint ユーザーズ ガイド」にたどり着く。 このガイドは ViewPoint 2.5 用でエラーのメッセージの出方も違うけど、第六感的にはぴったし。 P.157以降に解決策というのが書いてあります。 以下、上記マニュアルを引用。

******************** 引用始 ********************
ViewPoint が MSDE データベースの場所を見つけることができない
問題
SonicWALL ViewPoint 2.0 のインストールで、MSDE データベースが見つからない場合、次のようなアップグレード失敗を通知するメッセージが表示され、インストールはフェーズ 2 で失敗します。
[DBNETLIB]SQL Server does not exist or access denied. [DBNETLIB]ConnectionOpen (Connect()).
Java doesn't recognize the MSDE database using the URL "127.0.0.1\SNWL". This is an issue on some Windows 2000 servers.
解決策
次の手順を実行し、インストールを続行します。
1. 「キャンセル」 を選択して、フェーズ 2 のインストールを終了します。
2. コマンド プロンプトから、「SQL Server Network Utility」 (SVRNETCN.EXE) を実行します。 一般的に、このプログラムは、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\80\Tools\Binn フォルダ内にあります。
3. 複数の SQL サーバ インスタンスがシステム上で稼動している場合は、「Instance(s) on this server」 リスト ボックスに複数のインスタンスが表示されます。 リスト ボックスから、サーバ名\SNWL の項目を選択します。
4. 「Protocols」 リストから 「TCP/IP」を選択し、「Properties」を選択します。
5. ポート番号を記録します。
6. メニューを終了します。
7. c:\sgmsConfig.xml ファイルと \Tomcat\webapps\sgms\WEB-INF\web.xml ファイルに以下の修正を行います。
dbURL の値を、"127.0.0.1/SNWL" から "localhost:ポート番号" へ変更。
dbhost の値を、 "127.0.0.1\SNWL" から "127.0.0.1" へ変更。
技術的ヒントとトラブルシューティング 157
8. \SQL\bldMSDB.bat に、以下の修正を行います。
User の値を sa に変更
Password の値を <フェーズ 1で選択したデータベースのパスワード> に変更。
9. コマンド プロンプトで、\SQL フォルダへ移動し, bldMSDB.bat プログラムを実行して MSDE データベースをインストールします。
10. \Temp へ移動し、次のプログラムを実行して 「SNWL ViewPoint Summarizer」 サービスと 「SNWL ViewPoint Syslogd」 サービスをインストールします。
schedInstall.bat
vpInstall.bat
11. \Tomcat\bin へ移動し、次のプログラムを実行して 「SNWL ViewPoint Web Server」 サービスをインストールします。
tomcat.bat install
12. Windows システムを再起動

******************** 引用終 ********************

上記ステップの8までは問題なく実行できたんですが、ステップ9 bldMSDB.bat が失敗してしまう。 SQL-Serverの認証方法がWindows認証になっているのが問題か?、と思い、認証を混合モードに変更してもやはり駄目。 仕方が無いので、bldMSDB.bat を開いてみると、その中で大量の.sqlファイル群を実行していて、しかも最初の行(sgmsdb.sqlの実行)から失敗している。 で、sgmsdb.sql では何をしてるかというと、

      USE master;

どうもここから失敗している。 コマンドプロンプトを開いて、

      osql -U sa -P password -S 127.0.0.1\snwl

とやると失敗してしてしまう。 そこで、

      
osql -U sa -P password -S computer_name\snwl

とすると成功(computer_nameはWindows のコンピュータ名)。 そこで、どうやらこのループバックアドレス(127.0.0.1)がおかしいらしいと見当をつけて、以下を実行。

  1. 上記ステップ8にある「127.0.0.1」と「localhost」を「computer_name」に変更。
  2. bldMSDB.bat をメモ帳で開き、すべての「127.0.0.1」を「computer_name」に置換。
上記を実行すると、上記マニュアルのステップ9~12はスムーズに終了し、Windows 2003起動してデスクトップに作成された SonicWALL ViewPoint 4.0 を実行すると、ブラウザに ViewPointの認証画面が表示されるようになり、デフォルトのID:admin、Password:password と入力することにより、ログインできました。 めでたし、めでたし。

2008-06-16

FMS9 のインストールで四苦八苦

FileMaker Server 9 で API for PHP が公開されたということで(今まではベータ版での公開だった)、当方の環境にも Filemaker Server 9 (以降 FMS9) をインストールしてみました。

 しかし、一口にインストールとは言っても、アプリケーションの構成が複雑な環境ではなかなか一筋縄ではいかなかったりします。
 今回は FMS9 をインストールしてから希望どおりの結果が得られるまで丸二日を費やすことになってしまいました。

 以下、当方での FMS9 インストールトラブルの記録です。

  1.  FMS7 との競合。FMS7 がインストールされている環境には FMS9 を追加インストールできない。そこで、FMS7 のアンインストールを試みたが、FMS7 インストール構成ファイルの一部が壊れていた模様で、コントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」からは削除ができなくなってしまっていた。
     そこで、Microsoft 社のサイトから Windows Installer CleanUp ユーティリティというツールをダウンロードして、FMS7 のインストール情報を削除してから、ハードディスクに残っている実体ファイル群を削除する目的でもう一度 FMS7 をインストールし、そしてもう一度アンインストール。

  2.  FMS9 インストール。インストーラのガイドにしたがって無事にインストールは終了したが、FMS9 開始ページを起動して設定を始めてみると Web 公開用に接続を試みた IIS が認識されていないことが判明。サービスでは、IIS は正常に動作していたので、どうやら FMS9 とIIS の対話がうまくできていないようだ。
     そこで、コントロールパネルから一度 IIS を外して、もう一度インストールしたら、今度は FMS9 側から認識されるようになった。

  3. ところが、実際にサーバのトップページにアクセスしてみると、ページが見つからないという白紙のページが表示された。IIS マネージャの設定をどう直しても状況は改善しなかったので、試しに FMS9 をアンインストールしたところ、ページが表示されるようになった。
  4.  FMS9 は Java を使うので、インストールされている Java を調べたところ、すでに古いものが 3 つインストールされていた。それらをすべて削除してから IIS 再インストール、FMS9 のインストール、そして FMS9 インストール直後に推奨される Java のインストールに従って、FMS9 に入っている Java をインストールしたところ、FMS9 と IIS の対話がうまくいくようになり、ページも無事に表示されるようになった。


 今回のインストール作業から得られたことは、FMS9 をインストールするには、FMS9 を操作するのに適切な Java と IIS が入っていないとうまく動作しないので、どう設定をいじっても歯が立たない場合は、一度この三点を全部削除して、順にインストールしていくことで解決する可能性が高くなるということです。

 ただ、IIS で複雑なサイトを構築している企業では、IIS をそうやすやすとアンインストールなんてできないと思ってしまうのですが...。