2012-03-21

【備忘録】 Team Foundation Server で公開されているソースを取得する方法

Team Foundation Server で共有されているソースにアクセスし、クライアントコンピュータで使用するまでの手順をまとめてみました。

 本記事は、Team Foundation Server がインストール済みであり、かつソースが公開設定されていることが前提になっていますので、Team Foundation Server 側の設定については省略してあります。

 なお、ユーザインタフェースは英語表記になっていますが、一応注釈を付けておりますので、日本語のメニューと読み替えてください。
1. Visual Studio 2010 を起動し、トップ画面の一番上に表示される Connect to Team Foundation Server (Team Foundation Server に接続) をクリックするか、メニューバーより、「Team」→「Connect to Team Foundation Server」を選択します。



2. Connect to Team Project (チームプロジェクトに接続)というダイアログが表示されます。
 初回起動時は接続可能な Team Foundation Server が未登録の状態ですので、サーバを登録する必要があります。
 “Servers...”をクリックします。


3. Add/Remove Team Foundation Server (Team Foundation Server の追加と削除)というダイアログが表示されますので、“Add...”(追加)をクリックします。



4. Team Foundation Server がインストールされているサーバの URL、または Team Foundation Server の名前を入力し、“OK” をクリックします。



5. 上記で登録した Team Foundation Server への接続が行われ、Connect to Team Project (チームプロジェクトに接続) というダイアログに、利用可能なチームプロジェクトの一覧が表示されます。

 特定のプロジェクトを選択することも、すべてのプロジェクトを選択することも可能です。
 以下は、すべてを選択した状態を示しています。
 選択が終わったら、“Connect” (接続)ボタンをクリックします。



6. Team Explorer (チームエクスプローラ)が表示されますので、その中から一番下の Source Control (ソースコントロール)をダブルクリックします。



7. Source Control Explorer (ソースコントロールエクスプローラー)が開きます。
 ソースを取得したいプロジェクトを右クリックし、表示されるサブメニューより、Get Latest Version (最新バージョンを取得)を選択します。



8. Map (マップ)というダイアログが表示されますので、ローカルコピーを保存するためのフォルダを指定します。

 以下では、ローカルのドキュメントフォルダに NekoTFS というプロジェクトフォルダを指定しています。
 “Map” をクリックすると、Team Foundation Server から現在の最新バージョンのソースがコピーされるとともにマッピング設定が行われます。



 これで Team Foundation Server にアクセスしながらソース管理を行うための下準備が整いました。

2012-03-09

FileMaker の分離モデル

 今日はお問い合わせ上昇傾向のFileMaker分離モデルについて。 小社ではFileMakerの分離モデル講習をおこなっており、先日もその講習会を開かせて頂いた。

 当方がFileMaker 7以降で開発したパッケージ製品、及び受託開発システムは、必ずほんとんど分離モデルを採用している。 なぜか? その理由、つまり分離モデルのメリットは以下の4点。

  1. 仕様変更時のダウンタイムを最小限にする
  2. 同一システムが複数の拠点やユーザにより運用される場合、アップグレードが容易
  3. データベースに重大な損傷が発生した場合、データファイルのみ再構築すれば良い
  4. 公開マスタ(郵便番号、宅配便仕訳コード等)の更新・入替が容易
仕様変更が予想される業務システムは、仕様変更の度にシステムを長時間ダウンさせるわけにはいかず、かといってシステム担当者( or 業者)に休日・深夜労働させるのは酷な(だけではなくミスの原因!)ので、1.は特に重要。
 アプリファイルだけの仕様変更であれば、1ファイル入替だけですべてのアップグレード作業が完了。 データファイルに変更があった場合でも、ほとんどの場合は、非常に短い時間でアップグレードを完了させることができる。 
 その為には、単純にアプリとデータのファイルに分けるだけではなく、データファイル側ではビジネスロジック(フィールドオプション/計算式、リレーション、スクリプト)を組み込まないことがキモとなる。

 今回の受講者のはdBaseで長く開発してこられ、事前のFMの勉強もバッチリだったため、ER図と資料を見ながら サンプルアプリ(請求書発行システム)を 一人でほぼ作れるレベルだったので、8時間の講習のうち多くの時間を分離モデルの説明とQ&Aにあてることができた。 これをステップに過去のシステムに劣らない立派なシステムを構築して頂きたい。

(土屋)


【関連リンク】
土屋企画の講習 ― 分離モデルに基づく請求書システムを作る(対象者:中級、4時間×2日)
FileMaker の分離モデル - 2


【分離モデルに基づく在庫管理テンプレート】
分離モデルに基づき開発された在庫管理システムテンプレート「FMEasy在庫」の紹介記事は→こちら
「FMEasy在庫」フリー版/開発版のダウンロードは→こちら

【FMEasy在庫 の画面】

(2012/12/20追記)

2011-11-03

『売上猫くん on MySQL』開発日記 - 番外23 … FileMkaer vs Access ~ 実行速度編 ~

FileMaker と Access をフロントエンドアプリとして 、MySQL 上のデータベースを操作した場合の実行速度を比較テストしてみた。 比較テストの動画は→こちら(Youtubeへ)。 


テスト方法:
FileMaker Pro 11 で開発し、今年1月にリリースした『売上猫くん on MySQL R5.0β』を使用。 さらに今回のテストのため、本製品のAccess版を作成した。 といっても、機能は売上・請求機能に限定し、その機能のいくつかも削られたプロトタイプとなっている。 システム構成は以下の通り。


MySQL上のデータベース「neko」には、FM猫からもAccess猫からも同時に接続・操作が可能となっている。

テスト結果
以下がテスト結果である。 

テスト内容Access FileMaker
1. プログラム起動 (Program startup)54
2. レコード表示 (Records display)54
3. レコード検索 (Records find)35
4. レコードソート (Records sort)52
5. レコード入力 (Record input)53
合計点(Total)2318
注:各項目を1~5点で評価


表にあるテスト項目の他にも、80ページ程度の請求書の一括印刷テストも行ったが、FM/ACCESSいずれもストレスを感じること無く、印刷(PDF化)できた。今回のテストは、売上テーブルで11.6万件、売上明細テーブルで170万件を入れて行っているが、数百万件、数千万件のレコードを扱うのであれば、開発者によるカスタムのSQLクエリを発行できるAccessの優位度が増すことになる。


ダウンロード:
本テストで使用した『売上猫くん on MySQL R5.0β』のDOWNLOADは→こちら
尚、今回使用したAccess版は非公開。

以上


【変更履歴】
12/06/05 記事タイトル変更