本日、『FMEasy在庫 IWP/WD R1.5』(フリー版)のダウンロードと販売を開始。
ホントは昨年末にインスタントWeb(IWP)に対応の「FMEasy在庫 IWP R1.5」としてリリースする予定が、同時期に IWP の後継WebDirect(WD)を含む FileMaker Pro 13 がリリースされ、「タイミング、悪!ヽ(`Д´)ノ」、 と思いつつ、「WDにも対応させよう」と思い直し、艱難辛苦の末、今日を迎えることができました\( ̄▽ ̄;)/。
以下、 本製品についての若干のご説明。
製品概要
『FMEasy在庫 R1.0』 に検索・入力支援機能を付加し、インスタントWebとWebDirectに対応させたのが本製品です。
製品種類
- フリー版(無料) ― データ入力無制限
- 開発版(価格:¥54,000、税込) ― FileMaker Pro 12/13 Advancedにより開発可
本製品リリース後も、在庫管理テンプレート『
FMEasy在庫 R1.0』(フリー版/開発版 ¥26,250)は引き続きダウンロード/購入可。
開発方針
こんな感じで開発してみました。
- インスタントWeb(IWP)/WebDirect(WD)の両方に対応させる
- 入出庫・在庫の基本機能は『FMEasy在庫 R1.0』をそのまま踏襲
- FileMaker/IWP/WD間で、できるだけレイアウトを共有する(下記※参照)
- 検索・入力支援機能 ― 取引先または商品のレコードが千~1万件を超す場合、FileMaker標準の 関連フィールドによる値一覧は実用に耐えない(特にWeb環境下) ― ので、検索・入力支援機能を搭載する(後述)
- 検索・入力支援機能の流用性 ― 本製品をカスタマイズして売上/入金/仕入/支払/受注/発注等々の機能を付加する場合、取引先、得意先、仕入先、商品の入力が必要となるが、その時に検索・入力支援機能を簡単に流用できるように設計する
- 検索・入力支援機能は FileMaker/IWP/WD の3プラットフォームで利用できること
- WDの実行速度を落とさないように、レイアウトテーマは前版「FMEasy在庫 R1.0」の「レトロ」から「クラッシック」に変更 ― この為、本製品R1.5と前版R1.0の画面がかなり異なっている
※レイアウト共有で工数減?
レイアウトを共有するとレイアウトだけでなくスクリプトも共有できる可能性が高まり、工数削減につながりそうだが、レイアウトを弄る度にFileMaker/IWP/WD、3つのプラットフォームでレイアウトのズレを気にしなければならなくなり、実際の工数減に繋がるかは微妙です。
おおざっぱな方 ― 多少、オブジェクトが被ったりズレたりしても気にしない人はレイアウト共有し、細かいことが気になる人はレイアウトを分けた方が幸せかもしれないです。
それともかく、本製品はIWPの入力更新系画面を除き、できるかぎり3プラットフォーム間でレイアウトを共有しています。
検索・入力支援機能
本製品のキモはなんと言っても検索・入力支援機能。
下図はWebDirect環境のChromeの画面。
[取引先の検索・入力支援機能]
※取引先画面で検索支援機能を使う
“検索支援”クリック
→検索支援画面が開く→取引先名を入力して“表示”
→表示された一覧から目的とする取引先を選択クリック
→元の取引先画面に戻り選択した取引先が表示される。
※出庫/入力画面で入力支援機能を使う
“選”クリック
→入力支援画面が開く
→得意先または仕入先名を入力して“表示”
→表示された一覧から目的とする得意先/仕入先を選択クリック
→元の出庫/入庫画面に戻り選択した得意先/仕入先が入力される
注:実行元の画面により、検索・入力支援画面に表示されるボタン、表記、機能が若干異なります。
[商品の検索・入力支援機能]
※商品画面で検索支援機能を使う
“検索支援”クリック
→検索支援画面が開く
→商品名を入力して“表示”
→表示された一覧から目的とする商品を選択クリック
→元の商品画面に戻り選択した商品が表示される
※出庫/入力画面で入力支援機能を使う
明細の“選”クリック→入力支援画面が開く→商品名を入力して“表示”→表示された一覧から目的とする商品を選択クリック→元の出庫/入庫画面に戻り選択した商品が入力される
- 実行元の画面により、検索・入力支援画面に表示されるボタン、表記、機能が若干異なります。
- 入力支援画面で[伝票単価][数量]を入力すると、その値が入出庫明細の単価と数量に入力されます。
Blog連動
いくつかの問題もあります。 例えば、インスタントWeb(IWP)/WebDirect(WD)では満足な印刷ができない。これは FileMaker Serverの問題ですが、回避策がないこともないです。
それは、ネットワーク上に印刷専用の FileMaker クライアント(FileMaker Robot)を常に起動しておき、IWP/WDクライアント(ブラウザ)から印刷リクエストがないか常に監視し、リクエストがあればFileMaker Robotから印刷を行うようにスクリプトを作成し、そのスクリプトを常に実行した状態にしておきます。
別の問題として、IWPではダイアログボックス表示のスクリプトステップが使用できないため、レコード削除実行時に確認のダイアログが表示されずに即刻レコードが削除されてしまう、ということがある。
また、 WDは各種ブラウザとの互換性が低いがFileMaker クライアントの再現性が高いのでインストラネットで、IWPは各種ブラウザとの互換性が高いので不特定多数対象のインターネットで使用したいが、WD/IWPの同時使用は可能か…等。 こうした問題・課題について、できるだけ本Blogで取り上げていきたいです。
サポート
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(土屋)