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2014-10-07

土屋企画のソフトウェア販売サイトのご案内

 本稿土屋企画の製品購入サイトの説明となります。購入サイトをご利用いただくには、こちらをクリックして以下のページを表示します。


注:
本システムは FileMakerインスタントWeb(IWP)と SQL Server 2000 により開発・運用されています。


1. 新規購入と登録ユーザによる購入

上図のページで新規のお客様は“新規購入”ボタンをクリックしてください(以下、「2-A 新規購入」参照)。土屋企画製品の登録ユーザの方は“ログイン”ボタンをクリックし、次の画面で[アカウント名]と[パスワード]を入力して“ログイン”をクリックします(以下、「2-B 登録ユーザによる購入」参照)。

2-A. 新規購入

“新規購入”ボタンをクリックすると、下記のページが表示されます。

  1. まず「お客様情報」欄の各項目に必要な情報を入力してください。*が付いている項目は入力が必須です。
  2. 次に希望の商品を「買い物カゴ」タブに入れます。[新規購入]タブ内の商品の右端にある“カゴへ”をクリックすると、その商品が「買い物カゴ」タブ内に表示されます(以下、「3.買い物カゴ」参照)。

    注:
    [製品名]をクリックすると、製品の案内ページが表示されます。

2-B. 登録ユーザによる購入

ログインに成功する以下のページが表示されます。ウインドウ右上部にある“製品購入申込”ボタンをクリックします。

「購入/アップグレード ― 入力」のページに、お客様の情報が入力された状態で表示されます。
必要に応じて「お客様情報」欄の項目を変更してください。 本システムにログインするときに必要となる[アカウント名]および[パスワード]もこちらのページで変更が可能です。

本ページ下部には4つのタブがあります。
タブ 説明
アップグレード アップグレード可能な製品がある場合、表示される
新規購入 新規購入可能な製品が表示される
お得意様優待 優待販売がある場合、表示される
買い物カゴ 他の3つのタブ上にある“カゴへ”ボタンで選択された製品が表示される


■アップグレードタブ

[対象ライセンス]が複数ある場合、つまりアップグレード可能なライセンスが複数ある場合、
目的のライセンスをクリックして選択すると、右にアップグレード可能な製品が表示される

アップグレード可能な製品がある場合は、「アップグレード」タブ内にその製品が表示されます。アップグレードする製品の右にある“カゴへ”をクリックすると、その商品が「買い物カゴ」タブ内に表示されます(以下、「3.買い物カゴ」参照)。

注:
[対象ライセンス]が複数行ある場合、アップグレードするライセンスをクリックして選択してください。選択したライセンスに対するアップグレード可能な製品が右側に表示されます。

■新規購入タブ
上記「2-A 新規購入」参照。

■お得意様優待タブ
お得意様を対象とした優待販売製品が表示されます。製品の右にある“カゴへ”をクリックすると、その製品が「買い物カゴ」タブ内に表示されます(以下、「3.買い物カゴ」参照)。
注:
優待販売は期間限定の為、本タブには何も表示されないことがあります。

3. 買い物カゴ

上述の各タブにある“カゴへ”ボタンをクリックすると、その製品が[買い物カゴ]タブ内に移動します。他にも購入する製品がある場合は、適切なタブをクリックして購入する製品の“カゴへ”ボタンをクリックして、その製品を[買い物カゴ]タブへ移動します。購入する製品を登録し終えたら、“確認画面へ”ボタンをクリックします。 


項目説明

項目 説明 補足
クリックすると数量が1増す アップグレード製品の場合、本ボタンは動作せず
クリックすると数量が1減る アップグレード製品の場合、本ボタンは動作せず
× 製品を買い物カゴから削除する
確認画面へ 確認画面へ移動

4. ご注文確認ページ

 本ページで注文内容をご確認頂き、修正が必要であれば“前画面へ戻る”を、修正が不要であれば“注文を確定する”をクリックしてください。 “注文を確定する”をクリックすると、注文完了ページが表示されます。



5. 注文完了ページ

注文が完了しました。お客様には注文の確認のメールが自動送信されます。



以上



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2014-10-02

土屋企画のCRM(ユーザサポート)サイトのご案内

TPC ― Customers Relationship & Support サイト は、土屋企画の製品・サービスをご利用のお客様に、製品・サービスの購入履歴情報、サポート履歴情報、お得意様限定のサービスやファイルダウンロードを提供するために設けられました。

注:
本システムは FileMakerインスタントWeb(IWP)と SQL Server 2000 により開発・運用されています。 


ご利用に際しては、こちらから“ログイン”ボタンをクリックしてください。

主な機能は以下の通りです。


B-1 購入履歴タブ

お客様の製品・サービスの購入履歴と、付属のサポートのインシデント情報が照会できます。



項目説明
項目 説明 補足
ご購入日 製品またはサービスの購入日 この日付がサポート開始日となります。
サポート期限 サポートの終了日
Inc/単位 製品付属のインシデントまたはサポートを受けられる時間と、その単位
  • 上図Aでは、240分(4時間)のコンサルティングを受けることができます。
  • 上図Bの 「売上猫くん」の[Inc]は空欄ですが、この場合、期限前であれば原則として回数/時間による制限無く、メールにより質問をして頂けます。
  • 上図Cの「FMEasy在庫 R1.0 開発版」は、ご購入から365日間、2件までメールにより質問をして頂けます。
前繰越 前月の未消化時間の繰越分 現在、繰越はコンサルティングのオプションでのみ有効です。
消費計 消費した[Inc]
[Inc]の残
翌繰越 翌月へ繰り越す未消化時間
有効 サポートの有効/無効を表示


B-2 サポート履歴タブ

過去に受けたサポート/コンサルティングの履歴を照会できます。 [消費Inc]はサポート/コンサルティングで消費したインシデント数または時間が表示されます。



B-3 特典タブ

個々のお客様限定の特典または製品付属の特典(ファイルダウンロードやサービスへのアクセス)をご利用になれます。 
 2014年10月現在、土屋企画の製品・サービスをご購入頂いたすべてのお客様は、『FMEasy在庫 IWP/WD R1.5』のインスタントWeb及びWebDirectの体験サイトをご利用頂けます。

以上 


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2014-06-30

インスタント Web/WebDirect対応在庫管理テンプレート『FMEasy在庫 IWP/WD R1.5』を本日リリース

 本日、『FMEasy在庫 IWP/WD R1.5』(フリー版)のダウンロードと販売を開始。


 ホントは昨年末にインスタントWeb(IWP)に対応の「FMEasy在庫 IWP R1.5」としてリリースする予定が、同時期に IWP の後継WebDirect(WD)を含む FileMaker Pro 13 がリリースされ、「タイミング、悪!ヽ(`Д´)ノ」、 と思いつつ、「WDにも対応させよう」と思い直し、艱難辛苦の末、今日を迎えることができました\( ̄▽ ̄;)/。


 以下、 本製品についての若干のご説明。


製品概要


  『FMEasy在庫 R1.0』 に検索・入力支援機能を付加し、インスタントWebとWebDirectに対応させたのが本製品です。


製品種類

  • フリー版(無料) ― データ入力無制限
  • 開発版(価格:¥54,000、税込) ― FileMaker Pro 12/13 Advancedにより開発可

 本製品リリース後も、在庫管理テンプレート『FMEasy在庫 R1.0』(フリー版/開発版 ¥26,250)は引き続きダウンロード/購入可。

開発方針


こんな感じで開発してみました。

  1. インスタントWeb(IWP)/WebDirect(WD)の両方に対応させる
  2. 入出庫・在庫の基本機能は『FMEasy在庫 R1.0』をそのまま踏襲
  3. FileMaker/IWP/WD間で、できるだけレイアウトを共有する(下記※参照)
  4. 検索・入力支援機能 ― 取引先または商品のレコードが千~1万件を超す場合、FileMaker標準の 関連フィールドによる値一覧は実用に耐えない(特にWeb環境下) ― ので、検索・入力支援機能を搭載する(後述)
  5. 検索・入力支援機能の流用性 ― 本製品をカスタマイズして売上/入金/仕入/支払/受注/発注等々の機能を付加する場合、取引先、得意先、仕入先、商品の入力が必要となるが、その時に検索・入力支援機能を簡単に流用できるように設計する
  6. 検索・入力支援機能は FileMaker/IWP/WD の3プラットフォームで利用できること
  7. WDの実行速度を落とさないように、レイアウトテーマは前版「FMEasy在庫 R1.0」の「レトロ」から「クラッシック」に変更 ― この為、本製品R1.5と前版R1.0の画面がかなり異なっている

※レイアウト共有で工数減?

 レイアウトを共有するとレイアウトだけでなくスクリプトも共有できる可能性が高まり、工数削減につながりそうだが、レイアウトを弄る度にFileMaker/IWP/WD、3つのプラットフォームでレイアウトのズレを気にしなければならなくなり、実際の工数減に繋がるかは微妙です。
 おおざっぱな方 ― 多少、オブジェクトが被ったりズレたりしても気にしない人はレイアウト共有し、細かいことが気になる人はレイアウトを分けた方が幸せかもしれないです。

 それともかく、本製品はIWPの入力更新系画面を除き、できるかぎり3プラットフォーム間でレイアウトを共有しています。

検索・入力支援機能


本製品のキモはなんと言っても検索・入力支援機能。
下図はWebDirect環境のChromeの画面。

[取引先の検索・入力支援機能]

※取引先画面で検索支援機能を使う
“検索支援”クリック検索支援画面が開く→取引先名を入力して“表示”表示された一覧から目的とする取引先を選択クリック元の取引先画面に戻り選択した取引先が表示される。

※出庫/入力画面で入力支援機能を使う
“選”クリック入力支援画面が開く得意先または仕入先名を入力して“表示”表示された一覧から目的とする得意先/仕入先を選択クリック元の出庫/入庫画面に戻り選択した得意先/仕入先が入力される

注:実行元の画面により、検索・入力支援画面に表示されるボタン、表記、機能が若干異なります。



[商品の検索・入力支援機能]

※商品画面で検索支援機能を使う
“検索支援”クリック検索支援画面が開く商品名を入力して“表示”表示された一覧から目的とする商品を選択クリック元の商品画面に戻り選択した商品が表示される

※出庫/入力画面で入力支援機能を使う
明細の“選”クリック入力支援画面が開く商品名を入力して“表示”表示された一覧から目的とする商品を選択クリック元の出庫/入庫画面に戻り選択した商品が入力される
  • 実行元の画面により、検索・入力支援画面に表示されるボタン、表記、機能が若干異なります。
  • 入力支援画面で[伝票単価][数量]を入力すると、その値が入出庫明細の単価と数量に入力されます。



Blog連動


 いくつかの問題もあります。 例えば、インスタントWeb(IWP)/WebDirect(WD)では満足な印刷ができない。これは FileMaker Serverの問題ですが、回避策がないこともないです。
 それは、ネットワーク上に印刷専用の FileMaker クライアント(FileMaker Robot)を常に起動しておき、IWP/WDクライアント(ブラウザ)から印刷リクエストがないか常に監視し、リクエストがあればFileMaker Robotから印刷を行うようにスクリプトを作成し、そのスクリプトを常に実行した状態にしておきます。

 別の問題として、IWPではダイアログボックス表示のスクリプトステップが使用できないため、レコード削除実行時に確認のダイアログが表示されずに即刻レコードが削除されてしまう、ということがある。

 また、 WDは各種ブラウザとの互換性が低いがFileMaker クライアントの再現性が高いのでインストラネットで、IWPは各種ブラウザとの互換性が高いので不特定多数対象のインターネットで使用したいが、WD/IWPの同時使用は可能か…等。 こうした問題・課題について、できるだけ本Blogで取り上げていきたいです。


サポート

前版インシデント2→今版5インシデント(365日間有効)に!

 ご質問については、Blog 記事として回答させて頂くこともあります →例1とか例2とか。


講習とか


 本製品をベースに在庫管理を学んでみたいという方はこんなのとか、IWPをやってみたいという方はこんなのとか、WDとはなんぞやという方はこれとか、あります。

 それでは足りない!、開発支援とかコンサルティングを!という方はこちら

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(土屋)

2014-05-19

FileMaker IWP と SQL-Server 2000 によるソフトハウス用ライセンス販売管理システム

 ユーザに特定のブラウザを強制できない状況、不特定多数のユーザがアクセスする環境では WebDirect を使用できないため、IWP(インスタントWeb)が有用ですが、現状として WebDirect が限られたブラウザのみしかサポートしない状況で、IWP(またはその機能)の提供を打ち切っちゃう FileMaker ってなんなの……。

  さて、小社では自社ソフトウェアのユーザ管理用に Microsoft SQL-Server 2000(以下、Ms-sql)とASPをしたシステムを開発し長らく運用してきておりますが、1 年半ほど前にフロントエンド部を Active Server Page から FileMakerに 置き換えた、ということは以前、本Blogでご紹介いたしました。

 この前システムは10年以上ユーザ情報と製品サポートの記録用に運用してきましたが、昨年 5 月『売上猫くん Standard R5』をリリースしたのを機に一念発起し、ソフトウェアライセンスのWeb販売機能追加を含め、大幅に機能を拡張することにしました。


開発環境

MS SQL-Server 2000 (同左)
MS SQL-Server Management Studio Ver 9 (同左)
FileMaker Pro Server 12 Advanced (FileMaker Pro Server 11 Advanced)
FileMaker Pro 12 Advaned(FileMaker Pro 11 Advanced)
注:( )内は、前回開発時の環境

※なぜいまさらMs-sql 2000なのか?

な ぜ前世紀の遺物の Ms-sql 2000 を使い続けるのか?というと、FM が公式にはサポートしていないSQLデータソースを操作できるのか試してみたい、という好奇心からです。
 ちなみに、FM12 が公式にサポートしている Ms-sql は2005と2008のみ。 前回、Ms-sql 2000→2008 へのアップグレードは簡単にできることを確認していますので、問題が発生時したらアップグレードするつもりでしたが、現在まで問題なく運用できております。

注:FM13 が公式にサポートしている SQL データソースはこちらになりますが、例によって旧版 SQL データソースはいとも簡単にリストから外されているのであった……
 

FileMaker 13 でもはやサポートされなくなった IWP をいまさら使う理由は次のとおり。

  1. PHPに比べ非常に短期間で開発が可能
  2. 必要最低限の機能で満足できる(JavaScriptなどを使用したゴージャスなインタフェイスは要らない)
  3. ヘビーなトラフィックが発生しない
  4. 何かあればサーバを再起動できる程度の余裕がある
上記 1. が IWP 採用の最大のメリットで、今回の開発では30人日程でカットオーバーできました。

※なぜWebDirect(WD)ではないのか?

  1. ブラウザの互換性が低い(不特定多数がWebアクセスする環境では使えない)
  2. ハードウェア/ソフトウェアのコスト
WDは¥100万~数百万の投資が普通にできる企業がイントラネットで利用するってことで。


ライセンス販売管理システムの仕様

仕様は以下のとおり。

No AP 機能名 内容/仕様
1 FM カスタマ管理 カスタマ(顧客)管理、Webログイン用アカウント管理
2 FM ライセンス管理 ・複数ライセンス管理(同一カスタマが複数の製品を所有することを想定、メール/葉書等の重複送信を防ぐ)
・入金確認後、Webでカスタマが登録した情報を元に、ユーザ(ライセンス)情報の登録/更新を行う。同時に、製品情報(製品用パスワード)等を登録完了通知メールとして送信
3 FM メール送信 ユーザを検索し、対象ユーザにアップグレード等の情報を一括送信。
4 FM 送信文章管理 メールで送信する文章を作成。ここで登録した内容をEvaluateし、ユーザ/商品毎の変数を評価(例:本文中に表示する宛名やアカウント情報をユーザ毎に変更する)
5 FM 送信履歴管理 ユーザ毎にメール/葉書などの送信履歴を保存
6 FM 葉書 アドレスが無効または不明でメールが送信されなかったユーザに対し、葉書(表裏面)を印刷する
7 FM サポート管理 ・サポート期間、インシデント消費状況を管理
・サポート内容を記録
8 FM 商品管理 ・複数商品対応
・同一商品の複数種類対応(例えば、『売上猫くん Standard R5』には、シングルユーザ版、マルチユーザ版、開発版の3種類がある)
・シリアルNo(ライセンスNo)生成
9 Iwp ログイン カスタマ毎に登録してあるアカウント情報をもとに認証
10 Iwp ユーザ情報更新 ユーザ情報の登録/更新/チェック
11 Iwp アカウント情報更新 アカウント/パスワードの登録/更新/チェック
12 Iwp 商品選択・購入 ・新規購入とアップグレード購入の両方に対応
・アップグレードというソフトウェア特有の販売形態に関連した各種制御(所有ライセンス数に基づくアップグレード)
13 Iwp 確認メール 注文確定後、カスタマに対して確認メールを送信
注:AP列の「FM」はFileMaker Pro 12/13で、「Iwp」はWebブラウザ がIWPにアクセスして利用するの意。


主な画面

FM で本アプリを起動時に表示される初期メニュー。
 [ClientMode]で「1:IWP」を選択すると、それ以降はブラウザの動作をシミュレート、デバッグはFMで行う。
図1 FileMakerクライアントで表示されるMenu画面


 カスタマが Web で入力した情報を基に、カスタマ画面上の情報が更新・作成される。
 ライセンスの購入・アップグレード履歴は、「購入履歴」タブに表示される。
 住所/電話等の情報は変更されうるので、カスタマ側で最新の情報を、購入履歴では購入時点の情報(ピンク部分)を保持する。

図2 FileMaker クライアントで表示されるカスタマ画面 ― 購入履歴タブ


 「サポート履歴」タブでは行ったサポート内容を入力・記録する。尚、このタブを開くと、ライセンス付属のサポートの有効期限を表示したサポート状況ウインドウが表示される。


図3 FileMaker クライアントで表示されるカスタマ画面 ― サポート履歴タブ


 メールの送信文章を入力。[送信内容]はEvaluate()されるので、フィールド名や変数を指定可。

図4 FileMaker クライアントで表示される送信文入力画面


 今回の開発の肝はソフトウェアライセンスのショッピング機能。
 下図はそのまた肝の購入申込画面(FireFox使用時)。

 登録ユーザがブラウザを使用しログインすると本画面が表示され、カスタマ情報とともに所有する[現有ライセンス]が画面左下に、その右側にアップグレード可 能な商品情報が表示される。
 “カゴへ”をクリックすると、その商品が買い物カゴに入り、「買い物カゴ」タブが表示される。
 「新規購入」タブでは(アッ プグレードではない)購入可能な商品が表示される。必要に応じてアカウント情報を含む「お客様情報」欄の情報を更新し、商品を買い物カゴに入れて“確認 画面へ”をクリックすると、FMServerは入力情報をチェックしエラーがなければ確認画面を表示する。
 確認画面で“注文を確定する”をクリックする と、FMServerはカスタマ情報を更新するとともに、購入確認メールをユーザに対して送信する。
 なお、既存カスタマの場合、アカウント名/パスワードを 変更して“注文を確定する”と即座にデータベースに反映される。
 
図5 ブラウザに表示されるアップグレード・新規申込画面

 IWP と侮るなかれ。
 結構なモノが構築可能なのです。

以上

(土屋)

追記:
ショッピングモジュールに加え、 CRM(Customers Relationship Management)モジュールのユーザサポート機能を公開。詳しくはこちら


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2014-01-24

WebDirect 開発の勘どころ

 インスタント Web (IWP) の後継版として、WebDirect が FileMaker Server 13 に搭載されましたが、今回は WebDirect の機能概要をご紹介したあとに、WebDirect 向けの開発の勘どころをご紹介します。

 なお、今回の記事の作成にあたっては、Richard Carlton Consulting Inc. で提供されている WebDirect の概要と最適化のプレゼンテーションビデオをベースに、当社の知見も交えて開発のヒントをまとめてみました。


※本記事は FileMaker Server 13 の WebDirect 機能(2014/01/24 時点)を中心に書かれたものです。

※2017年5月10日に FileMaker  Server 16 が発売されました。
FileMaker 16 WebDirect に関する記事も併せてご覧ください。
WebDirect は 16 で実用段階に近づくか? ― JMeter による WebDirect 14/15/16 比較

【WebDirect の特長】

  1. WebDirectを使用するにはFileMaker Server 13 と同時接続(ライセンス)が必須
  2. IWP の後継版? 但し、WebDirectがサポートするブラウザ数は減っている
  3. Web プログラミングの知識がなくても、基礎的な FileMaker Pro 開発経験があれば OK
  4. FileMaker Pro クライアントと(ほぼ)同内容をブラウザ上に展開
  5. FileMaker Pro 13  の機能の多くを Web ブラウザ上で実行、特にIWPに比し、実行可能なスクリプトステップが増えている
 

【WebDirect vs IWP】

以下の 旧版FileMaker の IWP (Instant Web Publishing) との相違表をご覧いただくと、さらに機能の概要がつかめると思います。

WebDirect と IWP の機能相違表


参考記事:Comparing FileMaker WebDirect to Instant Web Publishing


【WebDirect導入時の問題】

WebDirect 導入にあたっては以下の問題に特に留意する必要があります。

1. WebDirect の同時接続可能数はデフォルトでは 1。WebDirectの利用者数に応じて同時接続(ライセンス)の買い増しが必要(後述)。

2. 不特定多数を対象とした中大規模なサイトには向かない。WebDirect互換ブラウザが限られている(後述)。

3. 現時点で WebDirect のモバイル機器(タブレット/スマホ)に対するサポートが限定的(公式には非サポート)

4. 最大同時接続数が50、また同時接続が増えるとサーバのスペックも増す

5. WebDirect ではまともな印刷/PDF出力ができない。


【WebDirect対応システム開発のヒント】


 WebDirect のプロジェクトに着手するまえに、上述の WebDirect できること/できないことをまず認識し、プロジェクトを実施するかどうか決定します。
 状況によっては、プロトタイプを作成し、実際に近い運用環境でテストを行うことも検討してください。
 開発に際しては WebDirect の特性を意識した開発を行う必要があります。

 以下の FileMaker 13 WebDirect Overview and Optimization Presentation では開発ステップを提示しています。



FileMaker 13 WebDirect Overview and Optimization Presentation
Richard Carlton Consulting Inc.
このサイト、さすがプロ、素晴らしい  \(^o^)/

 以下、上記の動画を参考に WebDirect 導入・開発のポイントをまとめてみました。


ステップ1: 必要なライセンス種類/同時接続数の分析



 WebDirect を使用するユーザ候補を選定し、それらのユーザがWebDirectのサポートするブラウザを使用し、さらにWebDirectがサポートする機能のみで十分業務を行えるか検討し、最終的なWebDirectのユーザ数を決めます。

 たとえば、請求書などの帳票を印刷はWebDirect では扱えないため、FileMaker Pro や iPad を使用する必要が出てきます。
 WebDirect(及びGo) のを使う場合は、使用ユーザ数に応じた同時接続ライセンスを購入する必要があります。


 2014年1月24日現在、FileMaker Server 13 本体(99,000円)に 5 接続ユーザライセンスを付ける場合、別途104,400 円分のライセンス料を支払う必要があります。

 また最大ユーザ数≠同時接続数ではないことも少し考慮にいれましょう。
 例えば、WebDirectを使用する営業担当が10 人いたとしても、それほど頻繁にアプリを使わない場合、同時接続ライセンスは 5 で済む可能性もあります。


ステップ2: ブラウザ互換性の検討



 公式サイトによると、DirectWeb でサポートされている Web ブラウザはつぎのとおりです。 
なお、「FMEasy在庫 IWP/WD R1.5」という当社の製品でテストしたとろでは、IE11やChrome の上位バージョンでも動作しました。

〇Windows
Internet Explorer 9.x
Internet Explorer 10.x
Google Chrome 27.x

〇Mac OS X
Safari 6.x
Safari 7.x
Google Chrome 27.x

 WebDirect非互換のブラウザを使用している場合、互換ブラウザをインストールする必要があります。

 また、当方で上記に挙げたブラウザで動作や実行速度の検証を行っていますが、ブラウザによって動作にバラつきがあるので、使用を予定する各ブラウザによるテストも重要です。

 弊社での Web ブラウザ別パフォーマンス検証結果は、こちらの記事をご覧ください。
 WebDirect の Web ブラウザ互換性


 WebDirect で公開したデータベースを Web ブラウザで開く時、FileMaker Server はレイアウト上のオブジェクトをCSS、HTML5、Web互換の画像データとして生成・転送するため、レイアウトに配置するオブジェクトは少なければ少ないほどページ読み込み速度は速くなります。

 したがって必要に応じて、WebDirect 用と FileMaker Pro 用のレイアウトに分け、プラットフォーム別に動作するようにシステム構築するのが良いのでしょうが、そうすると開発工数が増えてしまうので、悩ましいところではあります。

 ちなみに、弊社で開発中の『FMEasy在庫 IWP/WD R1.5』はWebDirectに対応する予定ですが、FileMakerとWebDirectで原則、同じレイアウトを使用するようにし開発工数を減らしています。また、レイアウトはできるだけシンプルにし、できるだけ適用するテーマのママ、手を加えないようにしています。


ステップ3: インスペクタのスタイルを使用し表示速度をUp


 Web ブラウザの画面表示速度は、CSS、HTML5、画像データの転送量に依存し、レイアウトの作成方法によりこれらの転送量も大きく増減します。
 表示速度を向上させるには、WebDirect に最適化されたレイアウトを作成することが重要で、そのためにはレイアウトモードで利用する「インスペクタ」の「スタイル」を使用します。この「スタイル」にはレイアウトレベルのスタイルとテーマレベルのスタイルがあり、この2つを使用することによりアプリケーション内でCSSが共有されるため、表示速度が向上します。この「スタイル」の使用方法については、機会があれば改めてご紹介したいと思います。

 前述のビデオのプレゼンターによると、スタイルを使用していない旧レイアウトで生成されるデータ量と、スタイルを使用したレイアウトで生成されるデータ量を比較したところ、 850KB から425KB に減ったとのことでした。
 これは、ブラウザでのレイアウトの読み込み速度が 2 倍速くなる可能性があることを意味しています。

※WebDirect では書式コピーツールを使わない


右図のレイアウトの書式コピーツールを使うと、オブジェクトごとに個別のスタイルとして CSS および XML に書式が登録されてしまうため、余分なデータ転送が発生してしまいます。
 代わりに、スタイルを使いましょう。

【FileMaker Pro 12/FileMaker Pro 13/WebDirect のハイブリッド環境で FileMaker Pro データベースを公開するには】

 FileMaker Pro 13 のファイル拡張子は .fmp12 のため、FileMaker Pro 12 と互換性があります。

 このため、FileMaker Server 13 でデータベースを公開すれば、FileMaker Pro 13 および WebDirect のみならず、FileMaker Pro 12 クライアントからも同データベースを利用できることになります。
 このような複数のアプリケーションバージョンに対応したシステム環境を「ハイブリッド環境」と呼びます。

 ハイブリッド環境において、それぞれの FileMaker Pro クライアントの動作条件を満たすようにする場合は、最もスペックの低いユーザに合わせて開発する必要があります。

 つまり、ハイブリッド環境では FileMaker Pro 12 でレイアウトが適正に表示されることを前提にしたうえで、FileMaker Pro 13 および WebDirect でもアクセスできるように調整していくことになります。

 ハイブリッド環境向けに開発を行う場合は、以下のような点に留意する必要があります。

案1) FileMaker Pro 12/13/Webdirect で共用されるレイアウトを作成するなら、FileMaker Pro 13 のテーマ、およびカスタムスタイルの使用は避ける。

 FileMaker Pro 13 で導入されているテーマおよびカスタムスタイルは、FileMaker Pro 12 では十分に表示できないものが含まれています。

 このため、レイアウトの調整は基本的に FileMaker Pro 12 で行い、表示チェックを FileMaker Pro 13 で行うようにするのが無難といえます。

案2) WebDirect 専用レイアウトを作る

 先にご紹介したとおり、WebDirect のパフォーマンスは Web ブラウザに依存します。
 Web ブラウザの読み込み時間を考慮すると、レイアウトのデータサイズは小さければ小さいほど良いということになります。

 しかし、FileMaker Pro 12 のレイアウトは、「インスペクタ」の「スタイル」で最適化されていないため、WebDirect クライアントで表示すると、Web ページの読み込みに時間がかかってしまいます。

 Web ページ読み込み速度を優先するなら、FileMaker Pro 13 で WebDirect 専用のレイアウトを作成し、カスタムスタイル設定で軽量化させたものを使うようにすると、WebDirect クライアントもデータベースに快適にアクセスできるようになるでしょう。


※本項の記述は上記ビデオを参考にしています。
 FileMaker Pro 13でレイアウトを保存すると FileMaker Pro 12 での表示が若干異なったり、FileMaker Pro 12で行ったレイアウト設定(特にフィールド内のインデント設定)が消失してしまったりすることがあります。

 しかしながら、常に FileMaker Pro 12 を使用してレイアウト開発を行っていると、FileMaker Pro 13 の資産を十分に活かせませんし、後続の FileMaker データベース製品のことを考えると仕様に無理が出てくる可能性が高くなるでしょう。

 したがって、クライアント別のレイアウトの切り分けを十分に行ったうえで、レイアウトを含む開発はすべて FileMaker Pro 13 で行い、FileMaker Pro 12 で表示チェックのみを行うというのがより現実的といえるかもしれません。

【その他の開発ヒント】


 WebDirect が FileMaker Server 13 に搭載されているといっても、従前のデータベースを配置して公開しただけでは十分なパフォーマンスを得られない可能性が高いため、WebDirect による同時接続ユーザ数、およびレイアウトデータの転送量を意識した設計と最適化が必要になります。

 こちらも併せてご参照いただければ幸いです。
 パフォーマンスの最適化(PDF 『FileMaker 14 WebDirect ガイド』より)


 最後に、上記で書ききれなかった WebDirect の開発ヒントをいくつかご紹介します。

  1. レイアウトに配置する画像やオブジェクトは必要最低限に  ボタン、アイコン等にグラフィックを使うと、Web ブラウザでのロードに時間がかかります。

  2. WebDirect で使うテーマはシステム全体でできるだけ統一する
     たとえば、顧客マスタで「クール」というテーマを使い、売上画面で「エレクトリック」というテーマを採用すると、Web ブラウザで画面切替するたびにキャッシュ読み込みが発生するため、表示速度が遅くなります。
  3. FileMaker Pro のような新規ウィンドウを開くことはできない
     新規ウィンドウを仮想ウィンドウとして開くことはできますが、複数ウィンドウ上または複数タブ上に異なるレコードまたは異なるレイアウトを表示することはできません。

  4. タブはできるだけ使わない
     レイアウトに配置できるタブは入力フィールドの整理に役立ちます。
     しかし、WebDirect では初回ロード時に最上位のタブが読み込まれた後、ユーザがタブ切替を行うたびに ブラウザ→ WebDirect FileMaker Server 13 → WebDirect へのリクエストが発生するため、これがパフォーマンス低下につながることになります。

  5. ソートは FileMaker Server 13 側で実行されるので高速になる
     WebDirect 自身にはデータベースエンジンが搭載されていないため、データベースエンジンが行うべき操作はすべて FileMaker Server 13 側で実行されることになります。
     
     このため、FileMaker Pro 13 クライアントでレコードソートをしたときよりも、WebDirect でソートしたときの方が処理速度が速かったという結果も出ています。

     上記のビデオによると、35万件のレコードをソート実験した結果、WebDirect で 35 秒、FileMaker Pro クライアントで 227 秒と、実に 400% 近くのソート速度の差が出ています。

 以上、WebDirect を使ったデータベース開発の参考にしていただければ幸いです。


参考記事(英語):
FileMaker 13's WebDirect: I want to like it. I really do.
What is FileMaker WebDirect?
Comparing FileMaker WebDirect to Instant Web Publishing

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亀澤

2013-12-26

海外のFileMaker Pro 13 対応ホスティング会社比較

 2013年12月4日に FileMaker 13プラットフォームがリリースされ、従来のインスタントウェブ(IWP)の後継版として、WebDirect が搭載されました。

 FileMaker Server 12以前のIWP では、最大 100ユーザまでの同時接続に対応(理論値)していました。

 これに対し、FileMaker Server 13 のWebDirect では、初期状態では 1 接続のみの対応となっており、必要に応じて 5 接続単位でライセンスを買い増す必要があり、50の同時接続を行うには約115万円のライセンス料が必要となります。さらに、同時接続ユーザ数に応じて、8GB~16GB の RAM、4コア~12コアの CPU が推奨されています。

 ということで、FileMaker Server 13 の WebDirect を導入するには、ライセンスとハードウェアの費用が相当かさむことになりそうです。 で、代替策として安価なホスティングサービスはないものかと探してみたところ、2013年12月末現在、日本ではFileMaker Server 13対応のホスティングサービスは見あたらず、では海外のサイトはと探してみたところ、いくつか提供会社が見つかりましたので、下表にまとめてみました。


海外のFileMaker Pro 13 対応ホスティング会社比較
会社名
(国外対応)
月額プラン基本料金WebDirect
追加料金
DB数DB容量アップロードFM接続数
初期費用転送量制限バックアップphp/xDBC最低期間
FileMaker Hosting Pros
(不明)
試用期間15日
Starter$19.95不明11GBコンパネ無制限
無料無制限自動/手動利用可1ヶ月
Standard$39.9535GBコンパネ無制限
無料無制限自動/手動利用可1ヶ月
Premium$59.95610GBコンパネ無制限
無料無制限自動/手動利用可1ヶ月
http://www.filemakerhostingpros.com/FileMaker-Pro-Database-Cloud-Hosting.html
mac USA Hosting
(不明)
1$16.95$18/5ユーザ1無制限管理ツール100
無料無制限自動不明1ヶ月
2~4$13.95/1ファイル2~4無制限管理ツール100
無料無制限自動不明1ヶ月
5~9$11.95/1ファイル5~9無制限管理ツール100
無料無制限自動不明1ヶ月
10以上$9.95/1ファイル10以上無制限管理ツール100
無料無制限自動不明1ヶ月
http://www.macusa.net/fmserverhosting13.cfm
TRIPLE 8 NETWORK
(有)
試用期間30日
Personal$19.95$10/ユーザ22GB不明4
不明無制限自動/ftp不明1ヶ月
Standard$29.9555GB不明10
不明無制限自動/ftp不明1ヶ月
Business$39.9588GB不明16
不明無制限自動/ftp不明1ヶ月
Enterprise$49.951212GB不明24
不明無制限自動/ftp不明1ヶ月
http://www.triple8.net/filemaker/filemaker-hosting.cfm#fmpricing
Austin Michael Internet Solution
(不明)
試用期間15日
Starter$19.95不明11GBコンパネ無制限
無料無制限自動不明1ヶ月
Standard$39.9535GBコンパネ無制限
無料無制限自動不明1ヶ月
Advanced$59.95610GBコンパネ無制限
無料無制限自動不明1ヶ月
http://www.austinmichael.com/hosting/filemaker-server-hosting.htm
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 FileMaker Pro クライアントからの同時接続 100 に対応しているところがある一方で、WebDirect の接続数は、5ユーザ単位で追加料金が発生したり、1ユーザごとに追加料金が発生しているところを見ると、WebDirect 利用ユーザ数が増えれば、それだけ利用料金も高くなるようです。

 個人的には、mac USA Hosting が提供しているプランがお得感がある印象ですが、細かいサービス内容については、それぞれのホスティング会社のサイトを確認したうえで、不明点は直接問い合わせてくださいね。


(亀澤)