2008-11-28

Windows 2008 で FileMaker Server 9 の Instant Web Publishing は動作しない模様...

さて、先日 Windows Server 2008 環境に FileMaker Server 9 Advanced を入れてからというもの、ぼちぼち動作を検証していますが、いろいろ試した結果、 Instant Web Publishing はどうやら動作しない模様です。

FMForums の方でも「恐らく動かないだろう」と言っている人がいるように、動く機能があるかもしれないし、動作的に微妙なものもあるだろうという感じなのでしょうか。
とにかく Instant Web Publishing の方は当方の調査では無理、という結論に達しました。

参考:
[Windows] FMSA9,0 on Windows Server 8
Windows Server 2008 上で FileMaker Pro Server 9 は動作するか?

あと、FileMaker Server 9 のアップデータが出ていたので、以下のページより V2 をダウンロードしてインストールしようとしたのですが、Windows Server 2008 環境でこの Setup.exe を実行させるとエラーメッセージが出てしまい、続行できませんでした。

FileMaker Server 9v2 & FileMaker Server 9v2 Advanced Windows 版 アップデータ




やはり、対応を謳っていない環境でのインストールは無理、ということなのかもしれませんが、この件については引き続き調査中です。

2008-11-25

64 ビット版 Windows Server 2008 の IIS7 で php が動くようにする

64 ビット版の Windows Server 2008 に 32 ビット版のみ提供されている php5 をインストールするのには、ちょっとコツがいることがわかりました。

従来の方法ではまず動かない

従来どおりにインストールを行い、phpinfo() を表示させようとすると、エラー 503 が表示されました。ISAPI フィルタもハンドラマッピングも php 向けに指定したにもかかわらずエラーが表示されるので、ネットで調べてみると、DefaultApplicationPool の「32ビットアプリケーションの有効化」を[True]にすると良いとあったので、True にしてみたところ、程なくして DefaultApplicationPool が停止してしまいました。

そのときに報告されたものがこのイベントエラーです。

イベントID:2280
モジュール DLL C:\Windows\system32\RpcProxy\RpcProxy.dll を読み込めませんでした。このデータはエラーです。

暫く試行錯誤を繰り返していたのですが、この環境では ISAPI フィルタによる設定は無理そうだということがわかってきたので、途中で FastCGI を使う方法に切り替えました。

FastCGI で PHP を動かす
IIS 7 のインストールオプションで、CGI を選択して IIS7 をインストールすることによって、php-cgi.exe を呼び出して実行させることが可能です。

手順を説明します。
1. php5 の最新版をダウンロードして、適当なところに配置する(例:c:\php)。
php5 はここからダウンロードできます。
2. php.ini-recommended ファイルをコピーして php.ini というファイルに名称変更し、これをメモ帳などで開いて次に該当する行を修正して保存する。
(先頭のセミコロンを外して修正。該当するものがない場合は行を追加。)

fastcgi.impersonate = 1
cgi.fix_pathinfo=1
cgi.force_redirect = 0
open_basedir ="c:\inetpub\wwwroot"
extension_dir = "./ext"

3. コントロールパネルより「システム」をダブルクリックして、左ペインのメニューから「システムの詳細設定」をクリック。“環境変数”ボタンをクリックして システム環境変数の一覧に表示される path 変数に php へのパスを追加。
(c:\php; を追加すれば良いです。)

4. インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャーを開き、ハンドラマッピングから「モジュールマップの追加」を選択し、以下の情報を追加。

要求パス:*.php
モジュール: FastCgiModule
実行可能ファイル(オプション): C:\php\php-cgi.exe
名前:PHP

OK を押して保存します。

5. IIS を再起動して、php テストページを表示させる。
以下のファイルを作って phpinfo(); を入れた php ファイルを作成してブラウザで表示確認。

php の情報ページが表示されれば成功です。

今回は以下のサイトを参考にしました。
Using FastCGI to Host PHP Applications on IIS 7.0

2008-11-21

Windows Server 2008 の認証でつまずく

Windows Server 2008 を導入してから Windows ライセンス認証をするのを忘れていたのですが、残りが 31 日となっていたので、今のうちにライセンス認証をしておくことにしました。

ところが、認証手続きをしようとすると、次のようなエラーが発生。



ネットワークカードの TCP/IP 設定にも DNS サーバの IP アドレスがきちんと設定されていたため、ネット検索で以下の情報を見つけました。

Windows Vista のライセンス認証の手続きを行うとエラー メッセージ "エラーが発生しました" が表示される

要は、「プロダクトキーの変更」を選択して、プロダクトキーを入力することによって解決するということのようです。
プロダクトキーを入力しなおさなければならないのは、不正ユーザ対策のようですが、気づかないとこれで時間を取られてしまうので(私を含め)、ちょっと人騒がせな仕様だと思いました。

2008-11-20

Windows Server 2008 上で FileMaker Pro Server 9 は動作するか?

FileMaker社はこの構成をサポートしていないし、する予定もないらしい。

実際はどうなのか? 「Windows server 2008」「FileMaker Pro Server 9」をキーワードにググってみると、案の定、日本語ではほとんど情報がない。 やっぱり頼りになるのは英語サイト。


http://www.fmforums.com/forum/showtopic.php?tid/195407/



とりあえず動くらしい(「動かん」という人もいる)ということで、小社でもインストール。
どうやら動く。 上のサイトによると、動いているところでは、半年以上、問題なく動いているらしい。

とうことで、FileMaker社の保証はないけど、FileMaker Pro 5.5 に加え、FileMaker Pro Server 9 も Windows Server 2008 で動く(こともある)。

注:ファイアウォールでポート5003を開けるのを忘れずに。

2008-11-17

【Windows障害メモ】サーバの時刻が狂う

 ドメインコントローラのイベントビューアで NTP サーバのエラーが出ていました。
 イベント ID 11 NTP サーバー から応答がありませんでした

 NTP サーバの同期ミスということで、以下のコマンドを打って調べてみることにしました。

 NET TIME /querysntp

 結果は「このコンピュータは現在、特定の SNTP サーバーを使用するよう構成されていません。」だったため、外部の NTP サーバを登録して同期させることにしました。
 以下のサイトより、米国 NASA および東京大学の NTP サーバを指定してみました。

NTP サーバ一覧

 以下のコマンドで NTP サーバを指定することができます。この例では NASA の NTP サーバを指定しています。

 NET TIME /SETSNTP:198.123.30.132

 また、NTP サーバを複数指定したい時は、以下のように列記した NTP サーバ名(またはIPアドレス)を二重引用符で囲みます。この例では NASA の NTP サーバと東京大学の NTP サーバを一緒に指定しています。

 NET TIME /SETSNTP:"198.123.30.132 130.69.251.23"
 
 同期は 8 時間ごとに行われるということですが、レジストリキー HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\Parameters の Period 値を修正することで、同期の頻度を変更できます。


0 = 毎日 1 回。
65535, "BiDaily" = 2 日に 1 回。

65534, "Tridaily" = 3 日に 1 回。

65533, "Weekly" = 毎週 (7 日に) 1 回。

65532, "SpecialSkew" = 3 回正常に同期されるまでの間、45 分ごとに 1 回。その後、8 時間ごとに 1 回 (1 日に 3 回)。[デフォルト]

65531, "DailySpecialSkew" = 1 回正常に同期されるまでの間、45 分ごとに 1 回。その後、毎日 1 回。

freq= 1 日に freq 回同期する。


一応は NTP サーバーを設定して同期することは確認できましたが、例のイベント ID がまた出ていたので、ひょっとすると二つ指定したどちらかの NTP サーバとの同期に失敗したのかもしれません。

参考ページ:
W32Time サービスのレジストリ エントリ

【Windows障害メモ】 リモートディスクにアクセスできない

◇現象
アクセスできていたリモートディスクに、いつのまにかアクセスできなくなる
(NICを交換が原因か?)

発生イベント
イベントの種類: 警告
イベント ソース: LSASRV
イベント カテゴリ: SPNEGO (Negotiator)
イベント ID: 40960
日付: 2008/11/17
時刻: 11:29:53
ユーザー: N/A
コンピュータ: SC420
説明:
サーバー cifs/192.168.X.X の認証エラーを検出しました。 認証プロトコル Kerberos からのエラー コードは "指定されたユーザーは存在しません。
(0xc0000064)" でした。


◇解決策
http://www.eventid.net/display.asp?eventid=14&eventno=4189&source=Kerberos&phase=1

There were password errors using the Credential Manager. To remedy launch the Stored User Names and Passwords control panel applet (註:コンパネの「ユーザ名およびパスワードの保存」のこと)and reenter the password for the credential .

試してみて駄目だった(ような気がした)ので、エントリそのものを削除、さらに再アクセスしてアカウントとパスワードを再入力したらうまくいった。 尚、上記の「ユーザ名およびパスワードの保存」にこのときした入力したそれらは記録されず、どのような状況下でここに登録または誤登録されるのかは不明(調べていない)。

以上

【Windows障害メモ】ActiveDirectory へのログイン失敗

 最近、ネットワークコンピュータのうち一台がドメインに参加できなくなるという現象が発生しました。
 そのコンピュータに関しては、一ヶ月ほど前にネットワークカードを交換してからというもの、他のネットワークコンピュータからディスクドライブの参照ができなくなってしまいました。
 そしてつい先日、ActiveDirectory のドメインコントローラになっているサーバ機の Kerberos 認証サーバのリセット作業を行った後は、そのコンピュータはまったくログインできない状態となりました。

 ActiveDirectory サーバ機にはイベント NETLOGON ID 5722、クライアント機には NETLOGON ID 3210 が記録されたので、原因を調べてみると、ドメインコントローラでの認証エラーのようだったのですが、ネット検索により、以下の解決方法に辿りつきました。

Windows NT/2000/XP/2003 ドメインにログオンできない(その2)
ドメインに参加できない:コンピュータ・アカウントを登録し直す

 これらの情報に従って、一度そのコンピュータをドメインから外してワークグループにしてから、再度ドメインに参加させることによって、何とか解決することができました。
 単純なようで、意外とこれは裏技的な対応方法ではないかと思います。今回は上記サイトに助けられました。