2010-09-10

『売上猫くん on MySQL』開発日記 - 番外11 - 外部キー ってさぁ… orz

MySQL Workbench 5.2 の外部キー作成クエリがオカシイっぽいことは 番外10 書いた通り。 今回もなかなか思ったように動いてくれない。


この Referenced Column で選択したいのは estimatedId なのだが、候補として表示されるのはなぜか[customerNo]のみ。 どうにもならないので、構わず“Apply”を実行すると、次のようなSQL文が表示される。

ALTER TABLE `neko`.`estimatedtls`
ADD CONSTRAINT `fk_purchaseId_est`
FOREIGN KEY (`purchaseId` )
REFERENCES `neko`.`estimates` (`customerNo` )
ON DELETE CASCADE
ON UPDATE NO ACTION
, ADD INDEX `fk_purchaseId_est` (`purchaseId` ASC) ;

ここで cutomerNo を強引に estimateId に書きかえて、“Apply SQL” を実行してみると

ERROR 1005: Can't create table 'neko.#sql-be8_19b' (errno: 150)

なんてエラーが出る。 そこでしばし調べてみると、

, ADD INDEX `fk_purchaseId_est` (`purchaseId` ASC) ;

が機能していないようで、仕方なく、purchaseId の索引を別途作成。 その後、上記SQL文から「,ADD ~」移行を削除して、実行するとどうにか外部キーが作成できた。
Workbench の生成するSQL文はそのままではエラーが出ることがしばしばあるようだ。

土屋

追記(10/09/10)
companies というテーブルからあるフィールド(cmnKey)を削除しようとすると、

  ERROR 1025 (HY000): Error on rename of...(errno: 150)

と表示される。 削除しようとしているフィールドが他から参照されているから削除できない、とのことだが、この cmnKey フィールドはどこからも参照されていない。 companydepts というテーブルからは外部キー制約を companies に対して設定しているが、この制約の REFERECES フィールドは cmnKeyではない。 要するにどう考えてもオカシイ。 どうもMySQLのバグらしいことがわかったので、cmnKey とは全く関係ないこの外部キー制約を一旦削除。 その後、cmnKey を削除することができた。 どうもMySQLはオカシナことが多発し過ぎる。


関連リンク:『売上猫くん on MySQL』開発日記の記事一覧

2010-09-09

SonicWALLの新製品テクニカルセミナー 2010/08/26

 ブログ記述が遅れてしまいましたが、8月26日(木)に SonicWALL ネットワークセキュリティアプライアンス テクニカルセミナーに参加してきました。

 セミナー内容はビジネスセッションとテクニカルセッションの基本的な部分は前回出席した SonicWALL セミナーとほぼ同様で特に真新しいと感じるところはなかったのですが、 SonicWALL が投資家グループ Thoma Bravo およびオンタリオ教師年金基金によって買収されたことにより SonicWALL 社が非上場企業になったことに触れていました。

 今回の買収は、プライベート・エクイティファインドである Thoma Bravo から安定した資金調達を確立することにより、製品ロードマップはそのままに製品開発に注力していくことを目的とした、前向きなものであるということでした。

参考:SonicWALL、7億1700万ドルで投資家グループが買収へ

 SonicWALL UTM 製品で前回のセミナーに追加されていた項目で目についたのは、消費電力の低さで、たとえば NSA 4500(製品情報はこちら)でも消費電力は 66W で、Fortinet の FG310B (製品情報はこちら)の 120W と比較しても約半分の消費電力となっています。

 テクニカルセッションも基本的には前回とほぼ同様の内容でしたが、SSL-VPN 機能について少々詳しい内容が盛り込まれていました。

SSL-VPN 機能の特徴
- Windows, Linux, Mac に対応(IPSec 機能では Windows のみ対応)
- 初回ログイン時に NetExtender モジュールをインストールし、NetExtender が SonicWall に対し SSL で暗号化されたトンネルを構築
- 1 要素認証のみサポート。高度な認証や同時接続ユーザ数が必要な場合は専用 SSL-VPN 装置を用意する必要あり。

参考:Introduction to the SonicWALL SSL VPN 200 (英語)

2010-09-03

Panda のせい?複数のサーバで障害多発

 最近になってやたらとサーバ機の不具合が多発するため、試しに Panda をアンインストールしてみたら突然快調に動き出したので、どうやら Panda が障害を引き起こしている可能性が高いと思い始めています。

 弊社が遭遇したトラブルを以下にまとめてみました。
 ちなみに、Windows Server 2008 で使用している Hyper-V は OS に付属のものを使用しています。

Windows Server 2008 32bit
現象:Blue Screen 障害の後、勝手にサーバ機が再起動するという現象が二ヶ月ほど前から断続的に発生。
サーバ機の診断を行うと、NIC がユーザによって無効になっているというメッセージが表示される(実際は NIC は動作しており、ネットワーク接続も可能となっている)。

Windows Server 2008 64 ビット環境の Hyper-V のゲスト OS としてインストールされている Windows Server 2000
現象:起動に 5 分以上かかり、ネットワーク関連のイベントエラーが大量に記録される。
常時起動させたままにしている FileMaker 5.5 Unlimited で開いているネットワーク共有データベースが切断されることがある。

* ちなみに、別サーバ機の Windows Server 2008 64 ビット R2 の Hyper-V のゲスト OS Windows Server 2000 の Panda は問題なく動作しているようです。

Windows Server 2003
現象:自動バックアップを実行する時間になると、ネットワークが一時的に遮断される。

 上記いずれも Panda をアンインストールした途端に快調に動き出します。

 また、以下の環境ではまだ Panda のアンインストールはしていなのですが、現象が現象だけにどうしても Panda の影響を疑いたくなってきています。

Windows Server 2008 64 ビット環境の Hyper-V のゲスト OS としてインストールされている Windows Server 2003
現象:起動が若干遅い。FileMaker Server 10 の起動に時間がかかる。また、FMS 10 の管理ツールの起動にも時間がかかるだけでなく、データベースが自動公開されない。
(仕方なくいつも手動で公開するが、すぐに公開された試しがない。)

 今まで Hyper-V 搭載機で Panda エンジンの自動更新後の不具合で散々泣かされてきていますが、今度は通常の OS インストールで使用中のサーバ機にも影響が出てきているため頭が痛いところです。

 本記事はまだ記述中ですが、今後解決策が見えてきたところで情報を更新したいと思います。

2010/09/13追記:
 Windows Server 2008 32bit のBlue Screen 障害は、NIC の再インストール、Panda の再インストールを行った後に診断ツールでのエラーが解消しました。こればかりでは Blue Screen 現象自体が解決したとは言い切れませんが、診断ツールが警告を出さなくなったという点では、Panda 絡みの問題が発生していたと考えても良いと思います。

 Windows Server 2008 64 ビット環境の Hyper-V のゲスト OS としてインストールされている Windows Server 2000 でのイベントエラー大量発生については、Windows Server 2008 を R2 にアップグレードしてから Panda を再インストールしたらエラーイベント記録が治まりました。

 結論としては、Panda 導入によるマシン環境の不具合は、どうやら OS のバージョンや構成に依るところが大きいようです。
 当方で検証したエラー発生条件については改めて投稿します。