2010-09-13

Hyper-V でゲスト OS として Windows Server 2000 を導入した際の Panda エラー発生条件

 以前投稿したPanda のせい?複数のサーバで障害多発に関連して、当方で検証済みの Hyper-V ゲスト環境における Windows Server 2000 の Panda エラー発生条件を以下のようにまとめてみました。
(Panda エラーとは、Panda Office Cloud Protection を導入した環境において、Panda が原因で発生したシステムエラー/アプリケーションエラーを指します。)

ホスト OSPanda 導入動作結果
Windows Server 2008 64bitOK
Windows Server 2008 64bitNG
Windows Server 2008 64bit有(再インストール)NG
Windows Server 2008 64bit R2OK
Windows Server 2008 64bit R2NG
Windows Server 2008 64bit R2有(再インストール)OK

 上記のように、Hyper-V ゲスト OS としてインストールされている Windows Server 2000 環境で Panda を動作させるには、ホスト OS となる Windows Server 2008 を R2 にアップグレードし、Panda を再インストールする必要があることがわかりました。

2010-09-11

FileMaker:No-break space 書出し時の文字化け

客先より「書き出した文字が化ける」と連絡が入る。 具体的には、スペースが「?」に化けてしまっている。化けた文字を調べてみると、No-break space と呼ばれるASCII/Unicodeで160(A0)のコードだった。 書きだしたフィールドの索引は“日本語”、書出し時の文字セットは「日本語(shift-jis)」である。 ところが、FileMaker索引の“日本語”というのが shift-jis とは異なり、shift-jis では文字が割り当てられていない No-break space をも表示してしまう。 結果、FileMaker内ではちゃんとスペースとして認識されるNo-break spaceは、一旦「日本語(shift-jis)」で書き出されると、shift-jis はこの文字コードに対応していないので、「?」に文字化けしてしまう。 では、FileMakerの“日本語”索引とななんなのか? FileMaker独自の非公開仕様ということらしい。

さて、下記のサイトによると、英語のWebサイトで使用されるこのNo-break space (後続の文字との間に改行を許さないスペース) は、日本語環境のキーボードから入力することは難しいとあるのだが、客先のユーザはどのように入力をおこなったのだろうか? 


参考サイト:

ノーブレークスペース - Wikipedia

大量ファイルのコピー時に、ネットワーク障害を引き起こすPanda Cloud Office Protectionのファイヤウォール

二、三か月前から Windows Server 2003 x32 機(以下、2003機)でネットワーク障害が続く。
障害発生のタイミングは、毎日17時のFドライブ(データが入っているドライブ)のバックアップ時。このバックアップは他機にインストールされたBunBackupというソフトを使用し、毎日17時にタスクスケジュールによりネットワーク越しに実行される。過去1年位はなんの障害もなくNASへバックアップできていたのだが、二、三か月前から急に障害が発生するようになった。
具体的な症状としては、ネットワークを利用する多くのアプリケーションで通信が切断されたり、実行不能に陥る。
例えば、2003機からLAN内のノードに対してpingを実行すると、「PING: transmit failed, error code 1450」や「ping.exe - アプリケーション エラー: アプリケーションを正しく初期化できませんでした。…」といったエラーが返ってくる。 ただ、バックアップジョブが始まって30~40分程度すると、ping が通るようになり、ネットワークは復旧する。  

調べてみると、「ネットワークカードを替えてみろ」という人がいたので、高級品?=INTEL PRO/1000 PT SERVER ADAPTER を刺してみても効果無。 いろいろ見ているうちに「このping のエラーはウィルス絡みのエラーかも」というのコメントがあり、ピンときた。 「またPandaか!」と。
例によって、Panda Clound Office Protection (以下、PCOP)が怪しい。 ただ、バックアップジョブはPCOP を搭載した他の複数のOPC/サーバ機でも実行していて問題はないので、頭に?が点滅。 Pandaの設定を確かめることにする。 PCOP ではブラウザ上でセキュリティのプロファイル(ポリシー)を複数作成し、PC/Server毎に作成したプロファイルを割り当てることができる。 


チェックしてみて、問題の2003機は他機とは異なり、ファイヤウォールが適用されるプロファイルに属していた(他機はファイヤウォールが非適用)。 そこで、2003機をファイヤウォールが適用されないプロファイルに移してみたら、数か月悩まされたネットワーク障害がピタリと治まった。 やはり、原因はPanda(PCOP) であった。 ちなみに、問題を引き起こしたプロファイルはローカル機側でファイヤウォールをOFFにできる設定にしたあり、実際、2003機のローカル設定でファイヤウォールをOFFにしてみたが、それでもネットワーク障害は解消されなかった。


つまり、管理者がブラウザでファイヤウォールをONにしているプロファイルにPC/Serverを割り当ててしまうと、ローカルのファイヤウォールの設定に関わらず、当該エラーは発生するようだ。

土屋