2016-05-23

今なお輝くFileMaker 5.5/6


その理由は以下の通りです。

1. OS上位互換性

 FileMaker Pro 5.5/6(以下、FM5.5/6) は最新の Windows OS ― Windows 7/8/8.1/10で、FileMaker Server 5.5(以下、FMS5.5) は Windows Server 2008/2008R2/2012/2012R2 で動作します。また、FMP5.5/6 のマルチユーザライセンスを Windows Server のリモートデスクトップサーバ上に配置すれば、遠隔地からでも FMS5.5にアクセスして快適にFMを使用できます。
 小社の取引先では、2台の Widnows Server 2008 を2008年に導入し、1台に FMS5.5 を、もう1台(Remote Desktop サービスライセンス×10ユーザ付)に FMP5.5(マルチユーザライセンス) をインストール。2016年5月現在、LAN/WAN上の20ユーザがこのシステムを利用しています
  ちなみに、FM5.5のリリースが2001年。最終のアップデートがリリースされてから約15年が経過した2016年現在でも最新のOS上で普通に動作する FileMaker 5.5/6 は驚異的ですらあります。

注:
  • 2019年3月現在、当方の複数の Windows 10 機で FMP 5.5/6 が起動・動作することを確認しています。
  • 当社ではブログのコメントにより寄せられるレガシー FileMaker の動作情報を歓迎致します。それらの情報は参考にさせて頂き、当ブログに反映させて頂くことがあります(19/3/13追記)。
  • 本稿を含む当社の発信情報は、FMP 5.5/6などのレガシーFileMaker が Windows 10等の新しいOSで動作することを保証するものではありません。レガシーFileMakerの利用・延命は自身の責任において行うか、専門業者にご依頼ください。(19/3/13追記)
  •  FMS5.5 は環境によっては問題が起こることもあります。当方で遭遇した現象としては、Dell PowerEdge T105 のハイパーバイザ上の仮想マシン(Windows Server 2012R2 )では、 FMS5.5 は問題なく動作していましたが、PowerEdge R330 のハイパーバイザ上の仮想マシン(Windows Server 2012R2 )に FMS5.5 を新規インストールした後にFMS の コンソールで「ファイルメーカー Server」を右クリックして「プロパティ」を選択するとコンソールがクラッシュする、ということがありました。 この時、正常稼働している PowerEdge T105 上 の仮想ディスク(VHD)を丸ごと PowerEdge R330 にコピーして仮想マシンを再構成したところ、コンソールで「プロパティ」を選択することができました。R330 上に新規インストールした FMS5.5 を動かすべくいろいろ試してみましたが成功せず。 本現象は両PowerEdge のビデオドライバの差異に起因するものかと疑っています。
Windows 10 上の FMP5.5 によりデータベースを起動


2. 低コスト性


 これが第二の理由です。 どの位、システムの総コスト(TCO)が安いのか、FileMaker 15 の FLT との比較で試算した結果が下記です。
  •  FMP5.5@¥35000× 20ライセンス+FMS5.5 ¥130,000×1台=¥830,000
  •  FileMaker 15 FLT 20ユーザライセンス)@¥285,000×15年=¥4,275,000

何と FM5.5のコスト は FLTのそれに比し、 5分の1以下。これまた、驚異的です。今後、Windows 10 と Windows Server 2016でも安定運用できそうな予感が…。 そうなるともう10年はかるーく生き残りそうです。

[19/03/17追記]
2019年3月現在、当社環境では Windows 10 上の FMP5.5/6 により開発・運用を行っています。また、複数の取引先に納品した FMP5.5/6 及び FMS5.5 によるシステムが、Windows 10 を含む新しいOS上で稼働しています。 仮想マシンや P2V、Remote Desktop を使用すれば、今後10年以上、レガシーFileMaker によるシステムは運用可能と思われます。


3.高速性


 最新の FileMaker は最新のマシンで起動させてもかなりモッサリ。 一方、FMP5.5/6 を最新のマシンで起動させた時の速いことと言ったら… お暇なら古いPCと最新のPCで実行速度を比較してみてください。

 FileMaker のOS互換性やFM製品間の互換性、さらにライセンスポリシーも迷走する昨今、機能的には遥かに劣る FM5.5/6 が輝いて見えます。 次回は、そんな  FM5.5/6 のアプリを iOS や Android で利用してみます。


(土屋)


追記
些細な変更にすらリスクは伴います。重要なシステムであればあるほど、そのまま使いたい。触らぬ神に祟りなし。
米軍の核兵器運用システムでいまだに8インチフロッピーディスクを使う理由について、国防総省は「…現在も機能しているため」と言っています(米軍、核兵器運用に今も8インチフロッピー使用)。


■ FileMaker 5/6等レガシーシステム関連記事
太古の FileMaker システムを延命させる! ― 後日談FileMaker(17/09/07投稿)
下記記事のレガシー延命スキームの実施と結果について。

太古の FileMaker システムを延命させる!(17/04/25投稿)
Remote Desktop Server/FileMaker Pro 5.5 搭載の Windows Server 2008 物理マシンを P2Vし、Hyper-Vに移行することにより、レガシーシステムの延命を図る。

FileMaker 5.5/6 をモバイルで使う(16/05/25投稿)
Android/iOS に Remote Desktop Client を載せて、FileMaker Go のようなことをしてみます。
 

今なお輝くFileMaker 5.5/6(16/05/23投稿)
レガシーFileMaker の意外な利点。


土屋企画では、FileMaker レガシーシステムの延命、拡張、仮想マシンへの移行に関するご相談を請け賜わっております。ご希望の方はこちらからお問い合わせください。




4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

複雑なシステムで無ければ、FM5.5で十分と言えますよね。
最新のライセンス体系は、FMのユーザー層から考えると自殺行為のように
思われます。

いつも、良い情報ありがとうございます。

naoki tsuchiya さんのコメント...

小社の取引先にはFM5.5/6で結構な規模のシステムを開発し、いまだに延命運用してらっしゃるところが何社かあります。
それなりの規模なので予算面からアップグレードはできない状況で…
当初はメーカー保証のない環境での延命に躊躇はあったのですが、昨今のFMの状況を見るにつけ、そんな躊躇はきれいに無くなりましたw

コメント、有り難うございました。

Naoki Tsuchiya さんのコメント...

Windows 10 に関して当Blogの読者の方(Kさん)から情報をお寄せ頂きました。
Kさん曰く「Windows 10 をアップデートしたら、FileMaker Pro 6 が起動しなくなった」と。

念のため、以下の当方のWindows 10 Pro(64bit)でFMP6を起動してみましたが、いずれも問題なく起動しました。

バージョン(ビルド)
1803(17134.648)
1809(17763.379)

当Blogの読者の方には釈迦に説法と思いますが、大規模(数台でも)運用では、事をなす前のテストが重要です。不安がある場合は、専門家に依頼してください。

尚、レガシーFMの情報をお寄せの際は、本ブログのコメントまたは土屋企画のフォーム(本画面右上の“お問い合わせ”ボタン)からお送り下さい。

Naoki Tsuchiya さんのコメント...

Kさんから「他のPCでは大丈夫」だった旨、連絡を頂きました。