セミナーは2時間で最初の一時間がマーケ、後の一時間がテクニカルな内容であった。以下、その備忘録。
マーケ
2008年、UTM製品の国内の出荷台数シェアは、Juniper(NetScreen)、SonicWALL、Fortinet、Cisco、Checkpointの順。 同年の金額によるシェアは、Fortinet、Juniper、Cisco、SonicWALL、Checkpointの順。 Sonicは台数は出てるのに金額が低い、つまり、Sonicは中小向けの安いUTM製品に強みを持っている。
あと、営業さんが資料等で強調していたのは、「他社製品に比べ、コストパフォーマンスがいいですよ」ということ。
テクニカル---新製品の特徴
- TZ180以前の機種で標準付属していたSonicOS Standardが無くなり、全機種がEnhanced(5.x) に統合された
- TZ180に比しUTMパフォーマンスが2.5~5倍Up(10Mbps→25Mbps~50Mbs)
- GAVシグネチャーが上位機種(NSA?)と同等に。 TZ100も?
- アプリケーションファイヤウォール(TZ210のみ)
- SSL-VPN(ユーザ数:1~10、機種/オプションにより異なる)
- 冗長構成 --- 予備機(同機種)を一台用意し、障害発生時に切り替えて運用
エンジニアは、TZより上位のシリーズはマルチコアCPUによりDPI(パケットのIPヘッダ部分だけではなく、データ部分を検査する機能)が高速化されていることを強調していた(が、今回のTZとは関係ないので、"マルチコアアーキテクチャ"と言いたかっただけと違うんかと)。
また、RFDPI(Reassembly Free Deep Packet Inspection)も強調。本機能は、他メーカー機と異なり、パケットをメモリ上に展開すること無く直接検査するため、非常に高速だとか。 こちらはTZシリーズでも採用している。
この2つの機能はSonicWALLの"売り"であるらしく、昨年のハイエンドのE-Class(ベンツかいな)のセミナーでも濃い説明があった。
尚、今回配布された「かんたんUTM導入ガイド」という小冊子(非売品)には、UTMのことがとてもよくまとめられている。 巻末の 文言によるとこの小冊子は、アスキーの「NETWORK MAGAZINE」の08/9月~09/2月号でSonicWALLのエンジニアが書いた記事を再編集したもの、とのこと。
以上
見つけモノ
SonicWALLのYouTube動画サイト(英語)