2010-03-27

『売上猫くん on MySQL』開発日記 - 2 - 開発環境

『売上猫くん on MySQL』の開発環境は以下の通り。


アプリケーションファイル(NekoApp.fp7)は、FileMaker Server Advanced 10(以下、FMServerAdv)上に置き、開発PC1、2、3及び開発Mac 10.6 の FileMaker Pro Advanced 10(以下、FMPA)からそのファイルにアクセスして開発を行う。FMServerAdv を使用する理由には、複数人が開発を安定して行えること、オンラインバックアップがスケジュールできる、という2点が挙げられる。 
サーバ側にODBCをインストールしておけば、クライアント(開発PC)にはODBCは不要である(例外は後述)。
アプリケーション/ODBCの配布・アップグレードの容易さを考えれば、この構成は運用においても一考の価値はあると思う。 
なお、図の「開発PC3 Win2008/TS」は Terminal Service を載せたWindows Server 2008機で、各クライアントがリモートデスクトップ接続によりFMPAを起動し、FMServerAdv にアクセスできるようにしている。(もともと、FileMaker は Terminal Service との相性が良く、Ver5位より常用しているが、近年のTerminal Service はローカルプリンタへの印刷、ローカルディスクの利用も格段に簡単にできるようになり、加えて接続遮断時にも接続を自動で復旧してくれたりする)。

前述のように FMSA (FileMaker Server無印も同様)にODBCをインストールすればクライアントにODBCを入れる必要はないが、例外がある。それは「SQLを実行」スクリプトステップを使用する場合である。 FileMaker は通常、開発者自らSQLを記述する必要はないが、FileMaker が用意していないコマンドを実行する場合は「SQLを実行」を使用する。また、FileMaker の外部DBに対する処理の中には非常に遅いものがあり(激遅処理)、その典型的なものに多数のレコードに及ぶ一括処理がある。CSV等のファイル取込、全置換、ループ等がそれである。 その回避策として 「SQLを実行」スクリプトステップにSQL文を埋め込み実行すると直接外部データベースに素のSQLが送られるので、FileMakerのレコード取込やループ処理を使うのに比べれて、桁違いにパフォーマンスが向上する。尚、FileMaker の外部DB使用時の激遅処理については、機会を改めて書きたい。

さて、開発PC1、ここには予備用のMySQLを入れ、リストアやリカバリをテストを行うので、データベースを全部削除したりとか無茶をやる。無茶をやると「あー、なるほど」と新たな発見もあったりする。また、ローカルにアプリケーションファイル(NekoApp.fp7)を置いても、FMSAサーバの環境と同様に諸機能が動作するかのチェックも行う。


以上

『売上猫くん on MySQL』開発日記 - 番外6 - リモートのログを mysqlbinlog できない

市販のソフトウェアでログ(MySQLではバイナリログ)からのリカバリ機能を実装しているものはあまり無いような気がする。 以前、某有名財務ソフトのSEに、「ログからのリカバリはできるんですか?」と聞いたことがある。 答えは「そういうのが必要なときは、うちのSEがやりますよ」とのこと。 確かに、下手にユーザがリカバリを行うと大変なことになるので、こういう機能は組み込まないのが正解なのかもしれない。 また、小中規模のデータベースシステムなら、フルバックアップを日に何回か取って、障害発生時には最新のフルバックアップでリストアまでし、最終フルバックアップ以降の更新は、ユーザがせっせと入れる、というが実態なのかとも思う。 また、“ユーザがせってと”できないようなクリティカルなシステムは、自社のシステム管理者や外部のSI業者がしっかりリカバリする体制ができているのだろう。 

さて、『売上猫くん on MySQL』には、一応、バックアップ、フルバックアップからのリストア、バイナリログからのリカバリ機能を実装する予定で、バイナリログからのリカバリをテストしている。 MySQLが載っているサーバ機を使用し、そのサーバ上のログによりリカバリ(mysqlbinlog)を実行するのは、マニュアル通りに動く。 
ところが、ローカルPCからリモートサーバ上のログをリモートサーバに対してリカバリすべく下記を実行すると失敗する。

> mysqlbinlog --disable-log-bin --read-from-remote-server //remote-server/***/log-bin mysql --user=root --password=passord --host=remote-server --database=neko"

例によってググりながら、疑わしきところを弄りながら、異なる2台のサーバに対して試すこと数時間。 どうしても「Misconfigured master - server id was not set」 とか、「error reading packet from server: binary log is not open」みたいなエラーが出力される(この2つのエラーはレプリケーション絡みで出力されるようだが…)。

諦めかけたところ、いきなりプロンプト画面に正常な出力が行われる。データを見ると、確かに更新分が反映されている。そこで実行文を見直してみると、--read-from-remote-server を入れ忘れて実行していた。結果、成功。
--read-from-remote-server はマニュアルによると、「バイナリログをローカルファイルから読み取らずにMySQLサーバから読み取ります」とあるので、このオプションは必要と思ったのだが…

結局、半日以上を費やして、--read-from-remote-server の正しい使用方法は分からずじまいだが、目的は達したので良しとしよう。


関連リンク:『売上猫くん on MySQL』開発日記の記事一覧

2010-03-26

『売上猫くん on MySQL』開発日記 - 番外5 - ポータルで検索できない

MySQL等の外部DBを使用し、複数のリレーションを設定したポータル内では、検索を実行できません。 たとえば、売上と売上明細のテーブルを[売上No]と[区分]という二つのフィールドでリレートし、ポータルに売上明細のフィールドを置き、これらで検索しても失敗します。
FMのバグでしょう。


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