2010-03-27

『売上猫くん on MySQL』開発日記 - 番外6 - リモートのログを mysqlbinlog できない

市販のソフトウェアでログ(MySQLではバイナリログ)からのリカバリ機能を実装しているものはあまり無いような気がする。 以前、某有名財務ソフトのSEに、「ログからのリカバリはできるんですか?」と聞いたことがある。 答えは「そういうのが必要なときは、うちのSEがやりますよ」とのこと。 確かに、下手にユーザがリカバリを行うと大変なことになるので、こういう機能は組み込まないのが正解なのかもしれない。 また、小中規模のデータベースシステムなら、フルバックアップを日に何回か取って、障害発生時には最新のフルバックアップでリストアまでし、最終フルバックアップ以降の更新は、ユーザがせっせと入れる、というが実態なのかとも思う。 また、“ユーザがせってと”できないようなクリティカルなシステムは、自社のシステム管理者や外部のSI業者がしっかりリカバリする体制ができているのだろう。 

さて、『売上猫くん on MySQL』には、一応、バックアップ、フルバックアップからのリストア、バイナリログからのリカバリ機能を実装する予定で、バイナリログからのリカバリをテストしている。 MySQLが載っているサーバ機を使用し、そのサーバ上のログによりリカバリ(mysqlbinlog)を実行するのは、マニュアル通りに動く。 
ところが、ローカルPCからリモートサーバ上のログをリモートサーバに対してリカバリすべく下記を実行すると失敗する。

> mysqlbinlog --disable-log-bin --read-from-remote-server //remote-server/***/log-bin mysql --user=root --password=passord --host=remote-server --database=neko"

例によってググりながら、疑わしきところを弄りながら、異なる2台のサーバに対して試すこと数時間。 どうしても「Misconfigured master - server id was not set」 とか、「error reading packet from server: binary log is not open」みたいなエラーが出力される(この2つのエラーはレプリケーション絡みで出力されるようだが…)。

諦めかけたところ、いきなりプロンプト画面に正常な出力が行われる。データを見ると、確かに更新分が反映されている。そこで実行文を見直してみると、--read-from-remote-server を入れ忘れて実行していた。結果、成功。
--read-from-remote-server はマニュアルによると、「バイナリログをローカルファイルから読み取らずにMySQLサーバから読み取ります」とあるので、このオプションは必要と思ったのだが…

結局、半日以上を費やして、--read-from-remote-server の正しい使用方法は分からずじまいだが、目的は達したので良しとしよう。


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