2008-11-25

64 ビット版 Windows Server 2008 の IIS7 で php が動くようにする

64 ビット版の Windows Server 2008 に 32 ビット版のみ提供されている php5 をインストールするのには、ちょっとコツがいることがわかりました。

従来の方法ではまず動かない

従来どおりにインストールを行い、phpinfo() を表示させようとすると、エラー 503 が表示されました。ISAPI フィルタもハンドラマッピングも php 向けに指定したにもかかわらずエラーが表示されるので、ネットで調べてみると、DefaultApplicationPool の「32ビットアプリケーションの有効化」を[True]にすると良いとあったので、True にしてみたところ、程なくして DefaultApplicationPool が停止してしまいました。

そのときに報告されたものがこのイベントエラーです。

イベントID:2280
モジュール DLL C:\Windows\system32\RpcProxy\RpcProxy.dll を読み込めませんでした。このデータはエラーです。

暫く試行錯誤を繰り返していたのですが、この環境では ISAPI フィルタによる設定は無理そうだということがわかってきたので、途中で FastCGI を使う方法に切り替えました。

FastCGI で PHP を動かす
IIS 7 のインストールオプションで、CGI を選択して IIS7 をインストールすることによって、php-cgi.exe を呼び出して実行させることが可能です。

手順を説明します。
1. php5 の最新版をダウンロードして、適当なところに配置する(例:c:\php)。
php5 はここからダウンロードできます。
2. php.ini-recommended ファイルをコピーして php.ini というファイルに名称変更し、これをメモ帳などで開いて次に該当する行を修正して保存する。
(先頭のセミコロンを外して修正。該当するものがない場合は行を追加。)

fastcgi.impersonate = 1
cgi.fix_pathinfo=1
cgi.force_redirect = 0
open_basedir ="c:\inetpub\wwwroot"
extension_dir = "./ext"

3. コントロールパネルより「システム」をダブルクリックして、左ペインのメニューから「システムの詳細設定」をクリック。“環境変数”ボタンをクリックして システム環境変数の一覧に表示される path 変数に php へのパスを追加。
(c:\php; を追加すれば良いです。)

4. インターネット インフォメーション サービス(IIS) マネージャーを開き、ハンドラマッピングから「モジュールマップの追加」を選択し、以下の情報を追加。

要求パス:*.php
モジュール: FastCgiModule
実行可能ファイル(オプション): C:\php\php-cgi.exe
名前:PHP

OK を押して保存します。

5. IIS を再起動して、php テストページを表示させる。
以下のファイルを作って phpinfo(); を入れた php ファイルを作成してブラウザで表示確認。

php の情報ページが表示されれば成功です。

今回は以下のサイトを参考にしました。
Using FastCGI to Host PHP Applications on IIS 7.0

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まったく同じ環境で、phpがうまく動かず困っていました。いろいろ探し回ってここにたどり着きました。
記載されていた手順どおりに行った結果、バッチリ動きました。
ご説明がとてもわかりやすく本当に助かりました!

Sachiko Kamezawa さんのコメント...

匿名 様、

php がうまく動作するようになって良かったですね!
お役に立てて何よりです。:)