2013-05-12
「レコード/検索条件を開く」ステップとレコードロック
スクリプトステップの一つ、「レコード/検索条件を開く」はどういう時に使うのか?
本スクリプトステップを実行すると現在選択しているレコードをロックできる。FileMaker Ver6以前ではフィールドにカーソルを入れるだけとそのレコードはロックされ、他ユーザは更新不可となったが、7以降では仕様が変わり、フィールド値を変更するか、このステップを実行しない限り、レコードはロックされない。逆にこのステップを実行して301のエラーが返るならば、このレコードは他のユーザが既に編集していることになる。
わかりやすい用例としては、請求書印刷スクリプトの先頭部でこのステップを入れ、他のユーザが当該レコードを編集中している(エラー301が返る)のであればメッセージを表示し印刷を中止する、というのがある。
請求書印刷に限らず、レコードが他ユーザに編集されている状況でなんらかの処理を実行してしまうと不味いという状況は業務アプリではよくあるわけで、本ステップを入れた「g(eneric)競合時処理強制終了」スクリプトを用意しておき、そうした不味い状況が発生しうるすべてのスクリプトの先頭部分に g競合時処理強制終了スクリプト をかましておくことが重要となる。
また、大量のレコードをバッチ更新する場合、FileMakerでは複数行ロックやテーブルロックを行う方法がないので、「レコード/検索条件を開く」ステップを対象レコード間でループ実行させ、301が一度も返らなかった場合にのみ、実際の処理をループさせる(例えば売掛残高更新ループ)というのは一考に値すると思われる。
(土屋)
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