しかし、Microsoft サイトで提供されている URL 書き換えモジュール(URL Rewrite Module) を使うと、同様の操作が可能となります。
今回は、この URL 書き換えモジュールを使って、ページの文末を書き換える方法について説明します。
1. URL Rewrite Module 2.0 をマイクロソフト公式ダウンロードサイトよりダウンロードし、IIS7 を運用中のサーバにインストールします。
Microsoft URL Rewrite Module 2.0 for IIS 7 (X64) ダウンロード
Microsoft URL Rewrite Module 2.0 for IIS 7 (X86) ダウンロード
インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを起動すると、以下のように、URL 書き換えアイコンが表示されていればインストール成功です。
2. サーバ全体で書き換えを適用する場合は、左ペインのサーバ名をクリックしてから、URL 書き換えアイコンをダブルクリックします。
URL 書き換えの規則を管理するウィンドウに切り替わりますので、画面下部の「HTTP 応答のヘッダーまたはコンテンツに適用される送信規則」のセクションをクリックし、次に右ペインより「規則の追加...」をクリックします。
3. 送信規則のセクションで「空の規則」が選択されていることを確認し、“OK” をクリックします。
送信規則の編集ウィンドウに切り替わります。
4. 名前と必須条件を決めます。
[名前(N)] に任意の名前を入力し(下図では adcode)、[必須条件(P)]の一覧より「<新しい必須条件の作成...>」を選択すると、下図のように必須条件編集ダイアログが表示されます。
ここで、[名前] に任意の条件名を入力し(下図では bodyEnd)、[仕様] は「正規表現」が選択されていることを確認してから、“追加”ボタンをクリックすると、下図のような正規表現指定ダイアログが表示されますので、以下のように入力します。
[条件の入力(C)] {RESPONSE_CONTENT_TYPE} (デフォルト)
[入力文字列が次の条件を満たしているかどうかをチェック] パターンに一致する(デフォルト)
[パターン(T)] ^text/html
[大文字と小文字を区別しない] チェック付き(デフォルト)
ここまで入力が終わったら、“OK” ボタンをクリックすると、必須条件の追加ダイアログに戻りますので、内容を確認してから “OK” をクリックして閉じます。
5. 書き換え用のテキストを設定します。
画面中央の[パターン]に書き換えるタグを入力し(下図では
)、アクションのセクションでは、[アクションの種類(Y)] は「書き換え」(デフォルト)、[アクションのプロパティ]には任意の文字列を入力します。
ここでは、ページの末尾を Powered by Tsuchiya Planning Company </body> で書き換えるという規則を指定したものです。
ヘッダ部分を書き換えるのであれば、[パターン] を </head>、にし、[アクションのプロパティ] に任意の文字列や制御コードと記述し、</head> で閉じるようにします。
すべての操作が終わったら、ウィンドウ右上の“適用”をクリックします。
6. ページをロードして、設定が反映されていることを確認します。
試しに、http://localhost/iisstart.htm にアクセスしてみましょう。
以下のように、指定した文字列がページの最後に表示されていれば成功です。
この方法を応用すると、サイトのすべてのページにアクセス解析のトラッキングコードを自動挿入したり、ページの先頭や末尾に広告を自動挿入したりすることができます。