要件定義(お客様、ご要望)
- 4拠点間+α VPNネットワーク構築
- 回線冗長性(ルータや回線障害時に回線を切り替え、業務を継続できること)
- 主なアプリはFileMaker Pro 5.5
- Windows Server 2008 と Terminal Service を導入、支店でも社内LAN並みのパフォーマンスを出すこと
- 堅牢なセキュリティ環境と集中監視・管理
- システム管理者が拠点のネットワークを遠隔保守
- 初期コストを最小化する
- 社内システム管理者の負担を最小化
- 拠点間の通信コスト限りなく0に、そしてスムーズな意思疎通
と、テンコ盛りの要件、しかも低予算...
1. 4拠点間+αのVPNネットワークを構築する
本社、工場、支店、土屋企画、出先ノートPC(緊急対応用)間のVPNネットワークを構築。 このうち、本社、工場、土屋企画間はSite-to-Site VPN(SonicWALL TZ180同士で暗号化)、支店と出先ノートPCはVPNクライアントにGVP(SonicWALL Global VPN Client)を使用。
4. 回線冗長性
万が一の回線やルータ障害の時にも、工場で生産や配送の指図書や送状が照会・印刷できますように。 大分前ですけど、OCNが大規模回線障害で何時間も不通になってる、って、NHKの夜のニュースでやってもやってましたね。 はい、うちも被害者です。
3. 主なアプリはFileMaker Pro 5.5
少しはクライアント/サーバっぽいFileMaker 8.5とか9を使うと、クライアント⇔サーバ間のパフォーマンスもよくなると思うんですけどね… お客様の暗黙の(しかも強力な)要請により、既存のFileMaker Pro 5.5/FileMaker Pro Server 5.5によるシステムを継続利用。 既存システムのできる限りの延命も重要なミッションでございます。
4. Windows Server 2008 と Terminal Service を導入
「2008でFileMaker Pro 5.5が動くん?」 --- Ans:はい、立派に動いてますね。 しかもTerminal Server 上で。
「印刷は? ローカルディスク利用は?」 --- Ans:お客さんの環境では、問題なく動作しておりますです。
「で、Vistaは?」 --- Ans:動くかも…
5. 堅牢なセキュリティ環境と集中監視・管理
SonicWALL と Panda で、統合的、集中的な管理。企業の社会的信用にかかわるセキュリティ関連リスクの低減に、万全を期しましょう。
6. システム管理者が拠点のクライアントPCを含むデバイスを保守
遠隔地よりシステム管理者(≒小社)が、サーバ、クライアントPC、ルータ(SonicWALL)、プリンタ等を管理・保守できるようにしています。 請け賜っているのは SonicWALLの保守と各PCのセキュリティ管理だけなのですが、「これ、セキュリティの問題ではありませんね」って言えるまでの調査過程で、大体は原因が判明してしまうんですけどね。
7. 初期コストを最小化する
- Dell PowerEdge R300 (RAID 1)
- Windows Server 2008 + Terminal Service Client ラインセンス
- SonicWALL TotalSecure TZ-180 × 4台
- Panda WebAdmin クライアントライセンス(追加ユーザ分)
合計60万位。 既成のハード/ソフトだけでこれだけはどうしてもかかってしまいます(クライアントPCやプリンタは既存のモノで新規導入無し)。 ホントに大変なのは、これらの機器やソフト、PC、プリンタを最適に設定して、テスト、テスト、そしてテスト。この部分は小社の営業努力で ・゚・(ノД`)・゚・
8. 社内システム管理者の負担を最小化する
経営者 「システム、特にセキュリティなんかじゃ飯は食えんのよ」
小社 「ごもっともでございます(トホホ...)」
9. 拠点間の通信コストを抑える
IP電話より、Skypeとか、AOL IMの方が、使い勝手も、生産性が高いですね。
(続く)
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