しかし、事前に HA のログを取るように設定をしておかなければ、ログが記録されませんので注意が必要です。
以下に設定方法と確認のしかたを示します。
【HA ログの設定方法】
1. 主格機側で管理インタフェースにログインします。
2. 「ログ」→「種別」の順に選択し、ログ種別設定ページに移動します。
チェックボックスの見出しが消えてしまっていますが、上図のように、High Availability の行のチェックボックスに左から「ログ」、「警告」、「Syslog」にチェックを付け、“適用”ボタンをクリックします。
これにより、HA のステータスがログに記録されるようになります。
【HA ログの確認方法】
HA ログを記録させるには、主格機の電源を落とすのが手っ取り早いので、この方法でやってみることにします。
1. 主格機の電源を落とします。
2. 20秒~30秒待ち、副格機に処理が移るのを確認してから、副格機の管理インタフェースにログインします。
3. 「ログ」→「表示」の順に選択してログ監視ページに移り、表示の[種別]のプルダウンリストから [High Availability] を選択して“フィルタの適用”ボタンをクリックします。
上図のように、Backup firewall transitioned to active という表記がログに出力されていれば、副格機に回線の制御が移ったことを示しています。
また、主格機が復旧するまで、Backup missed heartbeats from primary (主格機からのハートビートが検出されません)というログも記録されますので、併せてチェックしてください。
4. 主格機に電源を投入します。
5. 20秒~30秒待ち、副格機に処理が移るのを確認してから、主格機の管理インタフェースにログインします。
6. 「ログ」→「表示」の順に選択してログ監視ページに移り、表示の[種別]のプルダウンリストから [High Availability] を選択して“フィルタの適用”ボタンをクリックします。
上図のように、Primary firewall transitioned to active という表記がログに出力されていれば、副格機に回線の制御が移ったことを示しています。
また、副各機とのリンクが復旧するまで、Primary missed heartbeats from backup (副格機からのハートビートが検出されません)というログが記録されることがありますが、Discovered HA backup firewall (HA 副格ファイアウォールが検出されました)が記録されれば副格機が検出されたことを意味しますので、併せてチェックしてください。
また、ログを自動メール送信設定している場合は、副格機に処理が切り替わった時には Backup firewall transitioned to active、処理が主格機に切り替わった時には Primary firewall transitioned to active という内容のメールが送信されますので、チェックしてください。
注意点:
1. 主格機 - 副格機の切替が発生したときの状態を機器の外観から知る方法はないようです。
バックアップ状態(テストランプがオレンジ色で点滅)していた副格機のテストランプが、暗い青色に変化しますので、一応それで確認することは可能ですが、ビープ音が鳴ったりすることはないので、見落としてしまう可能性は高いといえるでしょう。
2. ログメールも、HA 切替発生時のメールタイトルを設定できないため、通常のログメールに紛れて見落としてしまう可能性が高いので、注意が必要です。
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