スクリプト起動のタイミングをイベント対応にしたい
FileMaker Pro(以下、FM)のスクリプトを起動するには、ボタンをクリックするか、またはスクリプトメニューから目的のスクリプトを起動するしかありません。VBやJavaScriptのように、フィールド値の変更等なんらかのイベントが発生したときにスクリプト(ルーチン)を起動できると便利なのですが、FileMaker にはその機能がありません。これを実現させるのが、サードパーティ製のプラグインと呼ばれるプログラムです。
スクリプト起動プラグインのインストール
スクリプト起動プラグインはさまざまなものがありますが、ここでは「zippScript」という製品の使用方法をご紹介します。まず使用するプラグインをダウンロードします。必要に応じて解凍し、zippScript.fmx という名称のファイルを FileMaker Pro\Extensions\ に入れ、FileMaker Pro を起動します。
これでプラグインのインストールは完了です。
スクリプト起動プラグイン製品
製品名 価格
zippScript freeware
DoScript freeware
Events 4.0 US$129
ScriptFire US$59
Activator US$89
EventScript freeware
◇イベントによりスクリプトを起動させる
では、スクリプトはどのようにすると起動できるのかというと、計算式でプラグインが提供する外部関数を実行して起動します。 スクリプトを起動する計算式は、フィールド定義の入力値の自動化/制限、計算フィールド、アクセス権設定、ポップアップヘルプの設定で指定可能です。 これにより、以下のイベント発生時にスクリプトが起動できることになります。- カーソルがフィールドに入った
- レコードを表示/作成/削除した
- フィールド値が変更された
- 未保存の計算フィールドが表示された
- 特定のオブジェクトをマウスオーバーした
次回
次回は zipScript 外部関数の使用方法と、プラグインの問題点を挙げたいと思います。(土屋)
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